【妖怪ウォッチ研究序説】白粉で妖怪は変身する!?「しわくちゃん」「老いらん」と「白粉婆」

※本コラムはゲーム作品「妖怪ウォッチ1~3」 をアカデミックに解析し元ネタの特定ほか妖怪伝承について解説し ていくコーナーです。

若い時は美人だったそうだが、現在はしわくちゃのお婆さんの姿になってしまったしわくちゃんは、「若くキレイな人をうらみ、とりついた人のしわを増やす」という。




しかし、そんなしわくちゃんも『生命のおしろい』というキーアイテムで若さを取り戻し、Sランクの強い妖怪「老いらん」へ進化する。

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キーアイテムをゲットするにはイベントで戦う老いらんを倒す必要があるが、この時戦う老いらんが「勝てたら『あんちえいじんぐ』のヒケツを教えるわ!」と言ってくるので、やはり老いらんの姿は若いときのしわくちゃんの姿であるということが判明する。

このしわくちゃんと老いらんの元ネタになったのではないかと考えられる妖怪が白粉婆だ。

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江戸時代の絵師・鳥山石燕の『今昔百鬼拾遺』には雪の中、杖をついて歩く腰の曲がったお婆さんの妖怪として描かれている。解説文によれば、この白粉婆は脂粉仙娘という紅(口紅)や白粉の神様の侍女をしているということなので、この白粉婆の顔も一面白粉を塗りたくったものであり、また格好も白粉や雪と同じ程に真っ白であると言われている。

絵をよく見ると、白粉婆は手に酒の徳利を持っている。昔話には、雪の日にやってきた山姥の要求通りに酒や白粉をあげると宝物を得るなど、幸運が舞い込むと言われていたので、この白粉婆も山姥と雪女を合わせたような妖怪なのかもしれない。

(黒松三太夫  ミステリーニュースステーションATLAS編集部 寄稿・ミステリーニュースステーションATLAS)

 

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