様々なものが流れ着く海。椰子の実やボトルメール、流木やブイ、変なゴミまで、漂着するものは様々だ。
2011年に起きた東日本大震災の時に起きた津波で流されたサッカーボールが、太平洋を横断してカナダへ流れ着き、書いてあった名前から持ち主の元に届く、という事例もあった。
だが、中には異様なものが漂着するケースも報告されている。
2007年8月20日、カナダとアメリカに渡って伸びるサリッシュ海岸のジョージア海峡にある小島に、一つの靴が流れ着いた。靴を発見したのはアメリカから観光で訪れていた家族。普通の靴ならば問題はなかったのだが、その中には半ば腐乱した人の足首から先が入っていたのである。
鑑識の結果、この靴は2003年にインドで作製されたスニーカーである事が判明したが、人物の身元に付いては判明しなかった。
その後、サリッシュ海岸周辺では同様に「靴をはいたままの足」が漂着する事態が連続して起きることになる。2008年の11月13日まで、確認されただけで6件。いずれもスニーカーやジョギングシューズで片足のみ、その殆どが右足であった。性別に偏りはなく、DNA鑑定によって行方不明になっていた男性のものと判明した1件を除けば、全てが身元不明であった。
足は今年も漂着しており、2016年2月には連続しての2件発見されており全てのケースを合わせると17件となっている。
この事件を捜査した警察発表に寄れば、いずれの足も事件性はみられず、足は腐敗によって自然と体から離れ、漂着したものであるとされている。恐らく海洋事故や水難事故で死亡した人の死体が潮流によって流されてきたものだろうとみられているのだが、なぜこの場所に集中して漂着するのか、なぜ足だけ、それも右足に集中しているのかという謎は残ったままである。
今後も足が謎と共に漂着するのだろうか。
関連動画
13 Disembodied Feet in Shoes Float Ashore in Canada?
(加藤文規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
※写真はYOUTUBEからのキャプチャ