某大手企業に勤めているHさんの実体験です。
最近昇進したばかりのHさんは、奥さんと相談し、千葉県市川市に一戸建てを買う事にしました。新築で素敵な間取りの家ということもあり、とても高揚した気分です。そして入居してから半年がたった時、Hさんある夜目が覚めてしまいました。何やら庭から声がするのです。
確かに複数の男が話す声がぼそぼそと聞こえます。たった今、まさに目が覚めたばかりですから、夢ではありません。もしかして、泥棒かもしれません。Hさんはそっと庭の窓に近づきカーテンを空けました。すると、そこには経帷子(きょうかたびら)を着て、顔を白布で覆い隠した男達が棺桶のようなものを担いでいます。まるで今から葬式でもするようです。
仰天したHさんは腰を抜かさんばかりに驚きました。
すると、男達は窓から次から次へと家の中へ入ってこようとしています。Hさんは這うように逃げ出しました。もはや恐怖との対決です。とにかく2階まで逃げないと、Hさんは必死に階段をかけあがりました。
しかし白い男達も階段を上がってきます。ようやく2階の部屋に逃げ込んだHさんは外から開けられないように必死でドアを押さえました。しかし、男達は入ってこようとドアを力ずくで開けようとしています。
ついにHさんも力尽き、ドアは開かれてしまいました。そこには白い布で顔を覆った男が立っています。そしてその男はゆっくりと顔の布をめくりました。
なんと!そこにはHさんと瓜二つの顔が見えました。そして、しばらくするとその男達はゆっくりと消えていったのです。
あれは一体なんだったんでしょうか。Hさん自身だったのか、Hさんの先祖の霊なのか、それともHさんの前世の姿なんでしょうか。このことを思い出すたびに、Hさんは身震いが止まりません。
(ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)