24日、千葉県銚子にてUFO召喚イベントが行われた。
銚子では過去にUFOが目撃され、謎の金属物体を落としていくという日本のUFO史に残る「銚子事件」が起きた場所としても有名である。そんな銚子で実際に行われたUFO召喚イベントでは、本当に未確認飛行物体が目撃されるという事態が起き、東京スポーツなどでニュースとして取り上げられる事にもなった。
このイベントで地上に大きく描かれたのが、複数のUFO事件で確認されている「王」の字、ウンモ星人マークであった。
先日アトラスにて、スペインで起きたウンモ星人に関する騒動について紹介したが、実は日本でもこの「ウンモ星人マーク」の刻まれたUFOらしき物体が海岸に漂着するという事件が起きていた。日本の元祖第三種接近遭遇事件とも言うべき「うつろ船の蛮女」事件である。
1803(享和3年)2月22日午後、常陸国(現茨城県・福島県近辺)の「はらやどり」浜に奇妙な物体が漂着した。それは蓋をしたお椀ないしは釜のような円形をしており、漁師達がその物体を浜辺まで引き寄せて確認すると、今まで見たこともないような異形の船であった。
香の入れ物やお釜に似た円形で、直径は三間(約5メートル)程、上部はガラス張りの窓があり、松ヤニらしきもので隙間なく固めてあった。船体の各所には判読不能な記号のような文字が書かれており、この中にウンモ星人マークに似た文字が含まれていたのである。船の中は快適に過ごせそうな部屋になっており、食べ物や飲み物も積まれていたという。
このUFOらしき物体に乗っていた女性は眉と髪が赤く、全く言葉が通じなかったという。終始二尺(約60センチ)程度の大きさの箱を抱えていた。中身は解らなかったが、彼女の様子から恐らく外国(文献ではロシアではないかと推測している)から姦通罪で追放された王女で、箱の中に殺された愛人の首が入っているために離そうとしなかったのではないか、とされている。
この女性とUFOは、村人らの手によって再び海の方に流されていったという。
この話は江戸時代の随筆集「兎園小説」や「梅の塵」「弘賢随筆」などに挿絵付きで紹介されているため、現在でも詳細を知ることが出来る。
このUFOこと「うつろ船」が漂着したとされる場所は多数報告されており、茨城県の鹿島灘海浜公園には実際にうつろ船が漂着した現場が公園の案内板にも記載されている。(案内板では「うつぼ船」表記)
(加藤文規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)