人間に幸運をもたらすネコや犬は数多い。
浅草の名物だったのが浅香光代の愛猫・太郎であった。
2005年5月20日午前4時、太郎(オス13歳)が食道がんにより死亡したのだが、彼には数々の招福伝説がある。
この太郎と浅香の出会いも劇的だ。平成4年末、車にはねられた太郎を浅香が助け、以来、浅香の愛猫として有名になったのだが、その太郎には不思議な力があったのだ。
なんと太郎の頭をなでると幸運が舞い込むのである。例えば、飲み屋のママは「売り上げがあがる」、受験生は「大学に合格した」、若乃花「勝ち越す」、ある人は「宝くじ数千万にあたった」などその効果は絶大であった。
その後、太郎は「生きた招き猫」として全国区の人気を得て、「福猫太郎」の愛称で親しまれた。猫も恩返しをするものである。