夏の特番では納涼企画か、心霊関係の特番やUFOなどオカルト関係の特番がテレビで放送される機会が多くなる。
特番の中では「実際にカメラに捉えられた幽霊」として心霊動画が紹介される事が良くある。中には海外で撮影された動画も多い。
有名な物が、イギリスはロンドンのハンプトンコート宮殿にて撮影されたものだ。問題の動画は2003年10月に監視カメラが捉えたもので、黒く古めかしいローブをまとった人物が、防火扉をバタンバタンと複数回開け閉めして消える、というものであった。
ハンプトンコート宮殿は昔から幽霊が出ることで有名であり、この動画は世界中で紹介されて話題をさらった。城の広報担当者によると問題の動画が撮影された日の夜、普段人の出入りがないはずの防火扉が開いて警報機が鳴る事態が3回起きており、うち2回は何も異常がなかったものの、最後の一回で不気味な影が写ってしまった、と言うことであった。
なお、この城には16世紀の時代の格好をしたスタッフもいるが、このような服装のスタッフは存在していないと言われている。
この動画は本当に、本物の幽霊が写ってしまったものなのだろうか?
よく考えてみると幽霊は実体を持たないはずであり、このようにあからさまに姿を現して扉を開け閉めしてみせる必要はないはずである。しかし、前述の通りスタッフはこのような人物に心当たりはないという。
動画の公開後に欧米のオカルト研究家が行った調査によって真相が判明した。
当時、城にいた人々に聞き込み調査を行った所、この人物は城とは別の組織に所属しているツアーガイドの一人であったという。一般観光客が立ち入り禁止の所を歩いていて、たまたまドアを閉めた所を監視カメラに捉えられてしまったらしい。それがどうやら真実らしい。
※写真はYOUTUBEからのキャプチャ
(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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