呪術

片岡愛之助・藤原紀香の結婚は「菅原道真の呪い」を浄化させるための儀式だった?

先日、歌舞伎俳優の片岡愛之助との電撃結婚を発表した女優の藤原紀香。

昨年末から噂されていた「ビッグカップル」がついに実現。藤原紀香は晴れて「梨園の妻」となる。

一部では「セクシー女優が歌舞伎の世界に馴染めるのか」と厳しい声もあがっているが、藤原紀香は、もともと着物をはじめとする日本文化や伝統芸能が大好きで、高校時代には落語研究会に所属していたほど。

きっと旦那をたてる良い妻となることだろう。

しかし、オカルトの世界ではこの結婚に対して上記とは違う意味で不安の声があがっているという。

藤原紀香本人が某番組で語っていたことだが、ロケなど長い旅行先には必ず塩を持っていくのだという。

塩は、結界をはるために必要な道具とされており、藤原紀香は「菅原氏の呪い」を恐れているというのだ。

「菅原氏の呪い」とは、「日本三大怨霊」のひとりである菅原道真の呪事のことである。

かつて無実の罪で失脚した菅原道真は怨霊となり、彼を追いやった藤原時平をはじめ、その縁者を相次いで殺し、京の都で天変地異や伝染病などを巻き起したとされている。以来、菅原道真は現代に至るまで、藤原氏の子孫まで取り憑き、さまざまな呪いをかけていると言われるのだ。

41Q37sbC3AL藤原紀香が藤原時平の血を引いているかどうかは明らかではないが、必要以上に恐れているのは確かだ。

なお歌舞伎界には『菅原伝授手習鑑』(すがわらでんじゅてならいかがみ)という演目があり、これは道真が怨霊となってしまったきっかけである、道真の失脚事件を描いたものである。

片岡愛之助は、現在『菅原伝授手習鑑』で菅原道真の舎人(とねり)である梅王丸を演じる機会が多い役者のひとりである。そう、藤原紀香はあえてもっとも呪いの影響の受けやすい家庭に入ってしまったのである。

もっとも、普段から呪いをかなり気にする藤原紀香だけに、旦那の持ち役が菅原側の人間だというのは結婚前から知っていただろう。しかしながら、呪いを打ち負かすほどに二人の愛はずっと深かったのだ、とも受け取れる。

困難を乗り越え、夫婦となった二人の愛の力は、1000年以上続く「菅原氏の呪い」をも浄化させたのかもしれない。

文:大森エビフライ