7月7日は七夕だ。一年に一度、織姫と彦星が出会うと言われているこの日は、空を見上げる人も多いのではないかと思われる。
空を見上げる人や機会が多くなると、空に不思議なものを発見してしまう確率も高くなる。七夕や流星群など、天文関係のイベントがある日や、花火大会などのあった日には「UFOを見た!」という体験談がよく聞かれる。
そんな七夕の日に目撃されたUFOも存在する。残念ながら日本ではなく、中国で目撃されたケースなのだが。
2010年7月7日午後8時40分、中国浙江省杭州市の蕭山国際空港にて、着陸しようとしていた旅客機の乗組員が空港上空に正体不明の飛行物体を目撃、管制官に通報した。問題の物体はレーダーでも確認されており、空港は一時間閉鎖となった。
目撃した飛行機は近隣の空港に一時着陸し、他18便の飛行機に影響が出たという。
問題のUFOは多くの人々に目撃されており、写真や動画が複数撮影されている。
動画を見ると、白く光るUFOが飛行していくのだが、その周囲にまるでバリアーのような白いもやが生じて全体を包んでいるように思われる。他の写真には、動画に出てくるバリアーのような物は写っていないが、確かに空を横切る白い物体の姿が映っている。
果たして、この物体の正体は何だったのか。
よく動画を見てみると、白い物体はUFOの目撃証言にありがちな、急加速や急発進、ジグザグ飛行などの変わった飛び方をしていない。まっすぐに、どちらかというとゆっくり飛行している事が解る。そのため、この飛行物体は通常の飛行機ではないかという可能性が大である。
目撃された浙江省には富裕層が多く住んでおり、自家用飛行機を所有している人物も多いという。また浙江省杭州市は7月には高温多湿となるため、夜間に雲ないしは霧の中を進む飛行機がこのように見えたのではないかといわれている。
しかし、それだけでは説明の付かない点がある。例えば動画で確認すると、一度バリアが破れて再び発生するような動きが見られることである。また自家用機でも、飛行時には必ず届け出が必要になるため、空港に連絡が行っていなかったのはおかしいという点などから、UFOだった可能性や中国空軍の関与説が囁かれてもいる。
七夕の日に中国に現れたこの物体の真相は、未だに判明していない。
(飯山俊樹 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
関連動画
杭州蕭山UFO.wmv