7月7日、日本では七夕を祝うが、アメリカではトンでもない祭りが開催される。その名も「UFOフェスティバル」。ニューメキシコ州はロズウェルの町で行われている一大イベントだ。
オカルトやUFOにそれ程詳しくない人でも、ロズウェル事件の名前を聞いたことのある人は多いのではないか。
ロズウェル事件は1947年7月に同地で起きたUFO墜落事件である。ロズウェルの北約110キロ先にある牧場に謎の物体が墜落するのが目撃され、軍が現場に散らばっていたという残骸を回収。このニュースは7月8日に同地の新聞にて、このような見出しと共に報道された。
「空軍がロズウェル付近の牧場から『空飛ぶ円盤(flying disc)』を回収した」
しかし、このニュースは数時間後に空軍司令官から、UFOではなく気象用観測衛星を回収したものであると訂正が入った。
だが、現場に落ちていた物体に、現代の技術でも再現不可能な謎の金属部品が存在していたこと、軍のトラックが宇宙人らしき小柄な人の死体を運んでいく様子を目撃したという証言が出てくるなど、様々な謎や証言の矛盾点が存在し、今でも謎に満ちたUFO事件となっている。
ロズウェル事件は非常に謎が多い事件であったため、この事件を参考にした多くの作品が生まれることになった。完全な創作もあれば、今でもロズウェル関連の真相を暴こうとする研究書も出ている。
お陰で事件の起きたロズウェルは小さな町にもかかわらず、世界的で一、二を争う有名なUFOの町へと変貌したのである。そんなロズウェル事件を記念して行われているのが、このUFOフェスティバルである。
UFOフェスティバルではオフィシャル・パスポートが発行され、エイリアン・チェイスというマラソンやウォーキングの大会が行われるなど、様々なイベントが開催される。
一番人気は宇宙人のコスプレコンテスト。被り物から本格的なコスプレまで、宇宙人を想定した格好をする事が参加条件。入賞者には賞金50ドルとトロフィーが渡され、コンテストの模様はテレビ中継もされるのだとか。また、人間だけでなく、ペットのコンテストも開催されている。
この町にはUFO博物館や宇宙人、UFOにちなんだ店が複数存在したり、宇宙人関連のお土産も販売されている。フェスティバルのシーズンには、フェスティバル限定のグッズも多数販売されるそうだ。
ちなみに今年のUFOフェスティバルの機関は6月30日から7月3日までであった。
なお、来年の2017年はロズウェル事件が発生して70年になる。節目の年でもあるので、来年は非常に規模の大きなものになることが予想される。来年に備え、今から注目しておくのも良いかもしれない!?
(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
UFOフェスティバル・公式サイト
2016 UFO Festival in Roswell, New Mexico