1830年、エジプト総督はフランスに3300年前のピラミッド型の頂部を持つ彫刻が施された石柱ですオベリスクを贈呈。1836年、このオベリスクはパリのコンコルド広場に設置された。
フランスの首都の中心に200年近くも存在していたものなので、パリのエジプト学者たちはこの古代遺跡についてすべての発見をしたはずだった・・・
しかし、この有名なオベリスクには、未発見の謎が隠されていた。
専門家たちは何世紀にもわたってその多くの古代の刻印を調査し、解読してきたが、エジプト学者で暗号学者のジャン=ギヨーム・オレット=ペルティエ氏は最近、これまで誰も気づかなかったオベリスクに刻まれたまったく新しい一連のメッセージを発見。
メッセージは、古代エジプトのエリート層しか解読できなかった「暗号ヒエログリフ」と呼ばれる文字の中に注意深く隠されていようだ。
現在でも、このような碑文を解読できる専門家はごくわずか。またメッセージは、非常に特定の角度からしか正しく読み取れないという事実によって、さらに謎めいたものになっているようだ。
ペルティエ氏によると、メッセージ自体は、オベリスクが建造された当時のファラオ、ラムセス2世の権力、勝利、そして長寿を物語っているという。
「これらのメッセージは一種のプロパガンダです」と、彼はフランスのニュースメディア「ル・ポワン」に語る。メッセージは、古代エジプトのエリート層にファラオ・ラムセス2世の神聖な権威を確立することを目的としていたようだ。
この発見とその解釈はフランスのメディアによって最初に報じられ、ペルティエ氏は、この発見をENiM(ナイル川と地中海のエジプト)誌に近日掲載予定の論文でさらに詳しく述べる予定である。
(山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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