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【経済都市伝説】森永拓郎 所蔵館まで建てた尋常ならざる収集人生

森永卓郎は、経済評論家・テレビなどのコメンテーターとして活躍した人物。穏やかな口調ながら、いわゆる辛口のコメントをすることでも知られ、また政治的な発言においてはたびたび物議や炎上を起こした人物でもある。

2025年1月に、原発不明癌の闘病の末死去。

収集癖が非常に強く、食玩はもちろんのこと、美少女キャラクターのフィギュア、グリコのおまけ、空き缶、指人形、劇場版ドラえもんの入場者プレゼントなどなど、50を超えるジャンルのコレクションをしていた。中には、堀江貴文(ホリエモン)が刑務所で履いていたサンダルまであるという。

これらのコレクションは、2010年に東京都中央区にて開館した「ノベルティミュージアム」にて所蔵され、2011年に東日本大震災の被災による休館後、2014年に埼玉県所沢市にて「B宝館」がオープンされ、コレクションも移されることとなった。

幼少期の彼は、クリスマスに親や親戚から10円もらい、それでグリコのお菓子を買っていたというほどに、貧しい生活を送っていた。特に、祖母からは200~300円のミニカーを誕生日とクリスマスに買ってもらっており、この年2体しか手に入らなかったミニカーの存在が、彼の収集癖の出発点になったという。

小学生に上がり、新聞記者だった父親と共に家族揃ってオーストラリアへ移住、給料が倍に跳ね上がったことで彼は毎日のようにミニカーを買ってもらえるようになり、日本へ持ち帰るころには1000台を優に超えていたという。海外にて跳ね上がったコレクション熱は、その後彼の生涯に渡って覚め続けることはなかった。

収集にも執念がうかがえる。たとえば、ビートたけしのブリキフィギュアは、本人が所有していたものを約1年間かけて口説き落として”タダ”で手に入れることができたという代物であり、セブンイレブンのキャンペーンで頒布されていたAKB48のベアブリックに関しては、自身で集めきれなかった無念さをテレビで語ったところ、秋元康からコンプリートセットが特製ケース付きで贈られたという。

森永は、かつて「ケチを極めれば人は自由になれる」と提言し、有吉弘行から「ケチだぬき」というあだ名を付けられたことがあるが、コレクションに対しては全く別腹といったところなのかもしれない。

【参考記事・文献】
https://weekly.ascii.jp/elem/000/002/602/2602748/?r=1
https://www.tfm.co.jp/wasabi/index.php?itemid=146195&catid=3017
https://san-tatsu.jp/articles/14345/
https://jisin.jp/entertainment/interview/1639378/

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【文 イトフゆ】

画像『森永卓郎 最後の提言