庄野真代は、シンガーソングライターとして活躍する人物であり、『飛んでイスタンブール』や『モンテカルロで乾杯』が代表曲として知られている。
1980年に音楽活動の休業宣言をして世界一周旅行に旅立ち、帰国後には音楽活動を再開するとともに執筆・公演活動を始めるようになる。参院選の立候補歴もあり、2014年からは法政大学人間環境学部兼任講師となっている。
1978年に発売され、庄野自身の最大のヒット曲となった「飛んでイスタンブール」。作詞をちあき哲也、、作曲を筒美京平が手掛けたこの曲は、庄野のNHK紅白歌合戦への初出場にもつながる代表曲となったが、実は当初は彼女の楽曲として作られたものではなかった。
もともと「飛んでイスタンブール」は、作曲した筒美が、歌手・野口五郎のために作ったものであった(この時はまだ歌詞が無い)。
しかし、そのメロディの仕上がり具合を聴いた筒美は「女性ボーカルが歌ったほうが合っているのではないか」と思い直し、女性歌手用としてこの曲をそっとしまい込んだという。
また、庄野がこの曲を歌うことになった経緯も面白い。
デビュー以来、なかなかヒットに恵まれなかった彼女は、ヒットメーカーでもあった筒美に楽曲の依頼をした。その際、歌詞がまだついていない3曲を提示されて、この中から選ぶよう伝えられた。
庄野は、一晩考えさせてほしいと筒美に伝えたが、翌朝目覚めた時にあるメロディを自然を口ずさんでいたという。その曲こそが、提示された3曲のうちの1つだった「飛んでイスタンブール」だったという。
因みに、彼女の世界一周旅行中、初めてイスタンブールの地を訪れることになったが、歌詞中の「光る砂漠でロール」とは裏腹にイスタンブールには砂漠そのものが無く、しかも到着した際には雪が降っており、歌詞とは全くイメージが異なった光景に驚いたという。

【参考記事・文献】
・https://music1963.com/?p=8337
・https://smart-flash.jp/entame/137795/1/1/
・https://x.gd/k5A8g
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【文 ZENMAI】
画像『庄野真代「飛んでイスタンブール」7インチEPレコード, LK-63-A』