私の住んでる滋賀は平和な田舎で仕事に長年通っていた安土も、のどかなで、タヌキや狐も出てきます。
かなり地味な話ばかりで申し訳ないですが、20年も前になります。初雪がチラチラ降ってきた12月、暗くなってきたのですこし遠回りになりますが安土山をぐるりと回り、東近江へチャリで帰って行きました。
こちらの道のほうが峠よりすこしは明るくて民家もあり、ましだったのです。ところがいつも通る幹線道路がないのです
チャリでは無理そうな畦道しか見当たらず、しかもけっこうな段差が辺りを何度もうろうろ、あの道が消えた?(怪しいおばさんですよね
)まるで狐に化かされたみたい、となんだか笑えてきました。
また行ったりきたりするとあの幹線道路が普通に現れました
街灯で明るく照らし出され、うっすら雪で白くなって。
今時こんな話は人にも言えないな~と思いつつそれから数年後、その日も帰りが遅くなり、仕事先の奥さんが心配して様子を見に来てくれました。
「あんた、こんな暗くなって帰ってたら狐に憑かれへんか?」というので冗談かと思ってたらマジだったのです。奥さんもお得意さんに配送に行くのですが、しょっちゅう行く所でそこに看板も見えているのにたどり着けなくなることがあるそうです。
会社に配送してくれる某宅急便のお兄さんもよく狐に憑かれて通いなれた道をぐるぐるとなってしまうそうで、「ごっつぉーを積んでると憑かれるマッチを擦ると、奴らは硫黄の匂いが嫌いだから離れてくれるでぇ」と言ってたそうです。
まあ、みな狐のせいにしては狐ちゃんに悪いかもですが
妹もその頃、製薬系の会社に勤めてましたが、会社の敷地内のお稲荷さんの前になぜか狸の毛皮が落ちていたそうです。
お稲荷さんなのに狸?と妹もほかの社員さんも不思議に思って話をしてまして、「もしかしたらお稲荷さんに狸が戦いを挑んで返り討ちにあったのかな?かわいそう」とか言ってたそうです。
そしてその夜、妹が会社のトイレに行くと「ポン、ポン、ポン」と音が聞こえ、照明がスゥーっと暗くなったそうです。
なんだか狸囃子みたい、と私は思いましたが他の方も不思議なことがあったそうですが、妹はど忘れしてしまったとか
家の父は超現実的で、私たちがそんなちょっと不思議な話をしてても鼻で笑ってましたが、今から30年ほど前に、わりと近くにある愛知川の下流のほうで釣りをしている時、小柄な人のような形で、茶色、当時は浅い川をピョーン、ピョーンとまるでカエルのような見事なジャンプで向こう岸に跳んでゆく不思議な生き物を見ています。
父は「あれは絶対カッパやぞ」と言ってましたが、私たちは悪いけど笑ってた
父はその辺りにはホームレスのおっちゃんもいて、たまに話したりしてたらしいので私たちは「そのおっちゃんや猪とか猿とかヌートリアと見間違えたんちゃうか?」と言ったんですが、あのジャンプは人間業やないと断言、父は湖北の山育ちで猿や熊、鹿や猪も身近で、間違えないと思うんですが…
父の田舎ではおじいちゃんたちはツチノコをドテンコヘビと呼んでいたそうです
(アトラスラジオ・リスナー投稿 リスボンさん ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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