時折、アメリカで騒がれる「脳を食べる(溶かす)アメーバ」により、今回はオハイオ州在住の少女が亡くなった。
ユナイテッド・メソジスト教会の聖歌隊に所属していたローレン・ザイツさん(18)は、教会や老人ホームなどで歌っていた。そして、今回も仲間と一緒にノースカロライナ州へとボランティア旅行に行った時のことだという。
現在、確証はないが、彼女は旅行先に於いて川下りをしたために、水中の細菌により、鼻から感染したのではないかと思われている。やはり去年もミネソタ州で少年が、また2013年にはフロリダ州でも少年が湖などで同じくこのアメーバに感染して亡くなっている。
アメリカでは1962年から2015年の間に138症例があるが生存者はわずか3人という、感染すると高い確率で死をもたらす、このアメーバは『フォーラーネグレリア』という名前で、25℃から35℃の暖かな水の中に存在するという。
感染すると、原発性アメーバ性髄膜脳炎を引き起こし、最初は味や臭いが判らなくなり、次におう吐、頭痛、発熱と徐々に中枢神経を冒し、急速に昏睡、そして死に至らせるという恐ろしい細菌である。
遠いアメリカのことだからと、タカを括ってはいけない。なんと、日本でも1996年に佐賀で症例があるからだ。今後、国内でもまた新たな感染者があるかもしれない。
これからは、あまりキレイではない環境で泳いだりした後は、鼻の中を殺菌した水で確実に洗浄したほうがよさそうだ。
ローレンさんのご冥福を心からお祈りする。
※写真はYOUTUBEからのキャプチャ
(ジュリー・楊 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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