今はワンコ飼えない環境で残念なのですが、物心ついたときから家にはワンコがいました。6匹のワンコと生活を共にしました。そのうち心霊体験ワンコは4匹。最後に共にしたワンコは7年前に亡くなりました。
金縛りなどの心霊体験は4歳が始まりでしたが、初めて動物の心霊体験をしたのは高校生です。
小学4年生のときにマルチーズが我が家にやってきました。サラと名付け私とは姉妹のように育ちました。
サラに子供ができました。男の子クリと女の子やよい、親子で人生を共に過ごしました。7年ほどの短命だったのが男の子クリ。心臓病でした。学校から帰るとすでに亡くなっていて、母が看取りました。
心の準備のなかった私はショックでその晩泣きながら寝ました。
明らかに夢とは違うリアルな感覚、部屋中日差しがまぶしいくらいです。そこで私は亡くなったクリを探していました。
脱衣場に洗濯物をいれるカゴがありなにげにそちらにいくと、突然こんもりしていた洗濯物の中からクリが飛び出してきました。
トリミング仕立てのサラサラの髪(ワンコたちみんなロン毛でした)ピンク色の舌。
思わず抱き寄せて
「なんだーびっくりさせないでよ!死んでなかったやん!!」
泣きながら叫んでスリスリした感触はリアルでした。そこで気が付くと真っ暗な部屋、寝てました、深夜でした。顔は涙でぐしゃぐしゃ。
あまりにリアルだったのですぐ脱衣場にいき、カゴをひっくりかえしましたが当然クリはいませんでした。
生前、一番寂しん坊だったので、お留守番のときにはきっと洗濯物にまみれていたのでは?と今でも思います。
12年頑張ってくれたのが女の子やよい。女の子全開の可愛いタイプの子でした。舌が長—くすぐキスをしてきては口にベローン。
クリと同じ心臓病で投薬を続けながら老いていきました。ワンコは私の知る限り、人間が喜ぶなら頑張りすぎるぐらい頑張ります。
7年でわかれたクリのこともあり、できうる限りの治療を続けて気付けば薬漬けになっていたやよいをみて、私も母もある思いがありました。
無理やりではなく自然にあの世に穏やかにに逝ってもらいたい、と。頑張ってしっぽを振るのですがときおり襲う発作は彼女をとても苦しめていたからです。
母と私2人在宅のときに、寝たきりのやよいは私たちの顔を交互にじっとみていました。ピンときました。「今日、逝くよ私」って言ってる。
「この子私たちにお別れしてる」
緊急事態になったらこの薬を心臓部分に貼って下さい、そういわれて渡された薬、緊急事態がやがてやってきました。
息を引き取ったと思われたそのとき、あわてて薬をはってみたら感覚ですが、痙攣をおこしてまた心臓は動き出しそうでした。
頑張りすぎるくらい頑張って、自慢だった毛も抜け落ち薬の副作用に苦しんだ姿。果たしてこの治療でよかったのか。
すぐに薬ははがしました。「よく頑張ったね。もういいよ」と。再びみるととても安らかな顔をしていました。眠っているような。
前回のこともあり、会いにきてくれるのかなあと思いつつまた泣きながら寝ました。
ちゃんと会いに来てくれました。今回もリアルすぎる感覚、まぶしすぎる光。私はなぜかベッドの下が気になり起きてベッドに座りました。
突然下からぐぐぐっと力強くワンコがでてきました。これまたトリミングしたての自慢の髪を見せびらかすように。とても楽しそうに。
今度は亡くなっていることも冷静に受け止めていましたので、「会いに来てくれた。ありがとう。」そっと抱き寄せました。
いつものキスと舌をベローンと口にいれてきました。そこで目が覚めました。もちろん前回同様真夜中でした。
お母さんのサラは17年頑張ってくれました。乳がんであの世に旅立ちました。絶対会いに来ると思っていたのですが、亡くなった当日どころ一行に姿をみせてくれず、仕事もうまくいかない日々。
いつもちょっかいだせば喧嘩ばかりしていましたが、一緒に育った姉妹同様で特別な存在でした。ほどなくペットロスになりました。
1か月ほどたったころ無気力から大風邪をひいてしまいました。喉が割れるほど痛く実際血痰がでるほど。熱も下がらずもがいていました。
寝るのにも苦労しようやくウトウトし始めたころ。
喉のところがひんやりつめたくて気持ちいいのです。母がみかねて氷でも持ってきたのかと思いました。そのくらいのリアルな感触。
その瞬間、金縛りのように身体が動かないことに気が付きました。首が少し動かせて目だけあいたので首の方をみると、
犬の鼻先があるのです。冷たいひんやりの感触、ワンコと一緒の方ならおなじみのあの感触。
「うちには今ワンコいないし、こんなに鼻が長いのはサラだ!キター。お願い、鼻だけじゃなくて顔みせて」
なぜか顔がわからず、いくらお願いしても見せてはくれませんでした。あまのじゃくなサラらしい行動。ただずっと鼻をつけて身体をすりよせてくる感覚。
ずっと起きていたかったけど意識が遠くなっていきました。
次に起きると風邪、うそのように治ってました。頭のモヤモヤもスッキリしてこれがきっかけでペットロスから立ち直りました。
最後に出会ったワンコは新聞広告での里親募集で母がもらってきたウェスティのももです。私のラジオネームになった子です。
ペットロスの経験からもう別れが耐え切れないと思い、ワンコ飼わないときめていたのですが、縁とは不思議なもので突然母がもらってきたのです。推定年齢1歳ぐらい。いまから7年前に旅立ちました。
そこからの推定で17年と長生きしてくれました。この体験は一番異質でした。
この子もガンを患っていました。おなじくして母方の祖母もガンを患い1年もつかどうかという状況で、ワンコと祖母が病と闘っていました。
8月に祖母が他界、11月にももが静かに息を引き取りました。ダブルの別れはとてもつらく、しかし泣いてばかりいてはいけない。母に心配をかけてはならない、母にとっては今年自分の母親も亡くなったのだから。(祖母にまつわる心霊体験も色々あり、もちろん亡くなったと
きにもあるのですが今回はワンコのみにします)
仕事に忙殺され心身クタクタの状態が続き疲れ切っていた翌年の冬、寝ているはずの私に不思議な体験をさせてくれました。
あまりのまぶしさに目が覚めました。部屋中金色の粒子?のようなものが浮いていてそれが輝いている感じ。私はてっきり昼まで寝たんだと思い、『今日はいい天気なんだな』と感じました。
その瞬間、粒子はだんだん人の形になり、ベットでねている私の横で姿を現しました。亡くなった祖母でした。
満面の笑顔、なんとワンコを抱いての登場。まぎれもないももでした。いつもそうなのですがトリミングしたての自慢げな感じ。
おもわず起きると涙があふれました。祖母はやさしく「はい」といってももを渡してくれました。おもいっきりだきしめました。肉球のにおいもそのままでした。祖母とももに会え幸せにつつまれました。
そこで目が覚めました。
部屋は明るさなど全くない真っ暗、深夜2時台でした。ベットの下でねていた同居人が「どうしたの?」と日ごろめったに起きないのに起きてきました。
号泣しながら「今おばあちゃんとももちゃん会いに来てくれてん、ほんとやねん。今抱っこしたもん」。
同居人は全く霊感どころか金縛り体験もない人ですが、「わかってる、ずっと我慢してたやろ、だから会いに来てくれたんよきっと」となか
ばパニックの私の話をきいてくれました。
祖母とワンコのももは生前一度も会っていません。ただ母いわく昔からワンコが大好きな祖母だったと。
ワンコと人間が一緒に暮らせる世界があの世にはあるのでしょうか。そうなるとハチ公も大好きな先生とあの世で暮らせているのかもと思いますし、わさおも大好きなお母さんと一緒でしょうし、私も旅立ちのときには今まで一緒の時を過ごしたワンコやらカメやら鳥たちも会える
のでしょうか。
書くたびに涙がでました。また会いたいです。
動物は本当に不思議です。
阪神淡路大震災の起こる数時間前、サラが必死に母を起こし続けてくれたおかげで母はタンスの下敷きにならずにすみました。また母は乳がんを患いましたが、かなり初期でした。自分でみつけて病院に行った先で「よく、ご自分でみつけられましたね」といわれるほどの場所でした。
その場所は乳がんを患ったサラと同じ場所であり少し違和感があり、サラが教えてくれたんだ。直感したと今でも言っています。
(アトラスラジオ・リスナー投稿 ももさん ミステリーニュースステーションATLAS編集部)