ラジオネーム長吉郎と申します。私自身は「コレは!」と云う実体験に乏しいので、今回は友人であるMさんの霊体験をメールします。
Mさんは、陰謀論的な都市伝説やUFOネタは好物ですが、霊的なものは無頓着なのか、幽霊を信じて無さ気なMさんとの話題に心霊体験がのぼる事は皆無でした。
怖話は、聞き出すのが難しいかな?と思い、「なんか不思議な話は、ない?」と尋ねてみたところ、「そういえば、アレ…変だったなぁ」と云う出来事を話してくれました。
今から五年程前の話です。
Mさんは退勤が午前0時をまわりバイクで、家路に向かっていた時の事。
歩道横の街路樹の傍に、スーツ姿の男が佇んでるのが目の端に見えて、「こんな時間帯に?」と不思議に思いながらも、あまり気にせず横を通り過ぎました。
翌晩も、仕事が午前様になり、通勤路の帰り道、昨晩と同じ場所にそのスーツ姿の男が、木の傍に変わらず佇んでいます。「きのうも、この人居たなぁ」と思い、バイクの速度を少し緩めつつ、何気に目線を向けたところ、全体的に少し透け気味だと目視出来たそうです。
見えた時、「イヤだなぁ、疲れてるのかな?」と思いつつ、横を通り過ぎたそうです。
そのまた翌日は仕事は定時で切り上げ、「いつもより早くあがったし、今は午後7時過ぎ。きょうは居ないだろう」と思い、しかし、また同じ場所に、スーツ姿の男が木の下に佇んでいました。
「また居る。今日で3日目。これはいったい…?」と気になり、前方から注視したところ、スーツ姿の男は、頭蓋で云う…額の部分がスッパリと切れており、そのスッパリ具合は、後方のブロック塀とその先の建物が見えるくらい。足もスッパリ切れたように無かった。
幽体の透け具合で云うならば、1日目は体幹から外にじんわり透けてゆく感じ。2日目は姿が60%視えてる感じ。3日目は40%視えてる感じで、日にちが経つにつれ、徐々に薄くなるんだなと思ったそうです。
翌日からは、もうスーツ姿の音は視えなくなり「あれは、たぶん幽霊だったんだな。成仏したんかいな?」との談でした。
私はこの話を聞きながら、交通量がある道路の側だから事故で亡くなった人かな?とか、木の傍に居たとの事だったから首吊りで自殺した方の霊だろうか?と考えてしまいました。
(アトラスラジオ・リスナー投稿 長吉郎さん ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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