先月下旬から、秋田県鹿角市十和田大湯の山林で山菜取りで山に入った男女4人が死体で発見されるという事態が続いていた。先日の10日、秋田県警は体長1.3メートルのメスのツキノワグマ一頭を射殺しているが、現地では今後もクマの動向に注意を払う必要がある状況が続いている。
また、14日夜にはアメリカのフロリダ州オーランド近郊にあるディズニーランド系列のホテルに併設してあるビーチにて、2歳児がワニに攻撃されるという事態が起きている。ワニはそのまま幼児を引きずって連れ去ってしまったため、現地の警察らが行方不明になった子どもの行方を捜索している。フロリダ州では先日にも人間がワニに襲われる事態が発生、また活動が活発化しており、こちらもワニが生息しているような水辺には近寄らないよう注意喚起が行われている。
このように、日本ではクマの、フロリダではワニといった猛獣が今年は行動を活発化させている。ツキノワグマもワニも、基本的には臆病で人間を恐れる行動をとる方が多いのだが、今年は特に凶暴化しているような報道が多くなされている。
これに関して、ネットでは様々な情報が流れている。あくまでも噂であるが、「動物が凶暴化してしまうウイルスが存在している」、「気候の変動でより活動的になり、人間と接触する機会が増えて事故になっている」というものが囁かれている。
他にも里山など、餌のある生活環境が減少したため、人間の側にいると餌となるものを得やすいと学習した個体がより人家に近い所へ現れるようになったのではないかとする説がある。また、近年では害獣対策を行うハンターも減少しており、より人を怖がらなくなってしまったとする見方も存在する。
野生動物との共存は非常に難しいものであるが、どちらにとっても不幸な事故が起きないようにしていきたいものである。
(飯山俊樹 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)