2022年に公開された映画『Nope』では、カリフォルニアの人里離れた場所にある奇妙で場違いな雲が実は不吉なものであることが判明し、映画の登場人物たちを生死を分けるような状況に追い込む。しかし、現実世界に本当にこのようなものが存在するのだろうか?
ニュージーランド上空に出現、で撮影されたこの奇妙な「ペット雲」は、おそらく実在する「Nope」雲に最も近いものではないだろうか・・・
「タイエリ・ペット」と呼ばれるこの場違いな雲は、特定の大気条件が発生するとニュージーランドの南島オタゴ地方上空に何度も出現し続けることで注目されている。
しかしこの雲は異常現象と言うわけではなく、空気の波が近くの山を通過し、水蒸気を凝縮させた結果生じる細長い高積雲立方レンズ雲(ASLC)であるという。
気象学者のジョン・ロー氏によれば、「雲はこの波の頂上で形成され、上空でほとんど静止したまま、そこを吹き抜ける強い風によって形作られます」とのことで、”タイエリ・ペット“の出現は、大気圏の上空で強い風が吹いていることの指標となるそうだ。
A cloud so unique it has a name ☁️
Rugged terrain near Middlemarch on New Zealand’s South Island gives rise to a distinctive, elongated lenticular cloud formation. Locally, the cloud is called “Taieri Pet.” https://t.co/Tf8sPGUWQy pic.twitter.com/93zAtYW0pX
— NASA Earth (@NASAEarth) September 15, 2024
(飯山俊樹 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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