幽霊

「二代目林家三平」の不思議な話 同級生の守護霊バトルが見えていた?!

昭和の爆笑王の異名を持った天才落語家・初代林家三平の次男に生まれ、兄に9代目正蔵(前名こぶ平)を持つ落語家、二代目林家三平。前名である「一平」の名で広くタレント活動をしていたことでも親しまれており、2006年から2021年までは『笑点』の回答者としても出演していた。

笑点の回答者時代は、たびたび発言を噛んでしまうことや父の物真似の多用、5年半の出演歴で座布団10枚を一度も獲得できなかった、といった事情によって視聴者の評価はお世辞にも良いとは言えない立場であった。逆に、このことが「本当に台本があればもう少し面白い回答ができていたはずだ」という、「笑点には台本がある」という都市伝説(疑惑)の払拭にも繋がったようである。

さて、そんな彼であるが実は霊感が強いと言われており、幽霊の目撃あるいは遭遇体験についての逸話がいくつもあるという。

大学時代のこと、とある民宿で夜中布団に寝ていると突然足を引っ張られた感覚がして目を覚まし、見るとそこには血だらけの男がいた。必死で念仏を唱えると「そんなんじゃ効かないよ」と言われ、翌朝になって足首を確かめたところ、そこには手形の痣が残っていたという。

また別の時、夜の海の浅瀬で友人が溺れかけてしまった。仲間5人で引っ張って助けようとしたところ、防空頭巾をかぶった女がその友人の足をつかんでいるのが見えたという。

このような心霊体験を持っているという彼は、高校時代にある驚きの光景を目撃したことがあるのだという。当時の彼は、クラスメイト全員の守護霊が見えていたそうであるが、それはある日に起った。

彼の座る席の前には、隣同士の二人の生徒がいた。見ると彼らの背後にはそれぞれ「侍」「蛇」(あるいは龍)の守護霊らしき存在がついていたのだという。

実際の彼らの仲は不明であるが、その侍と蛇は喧嘩をしており当初は蛇側が優勢だった。しかし、そこで昼休みとなって律儀にも両守護霊は一時休戦となり、昼休み時間が終わると再び喧嘩が再開された。結果はなんと侍の勝利に終わったという。

その瞬間、ガタイの良い子がゴホっと咳ばらいをしたそうだ。次の日、なんと負けた蛇側の生徒が学校を休み(休学?)、勝利した侍が「エイエイオー!」と勝鬨(かちどき)をあげると、クラスのあらゆる守護霊たちが拍手を送ったという。

この話は、かつてテレビ番組(『ごきげんよう』か)で彼自身が語った話として印象強く残っている人も多く、また同番組では怖い話大賞を受賞もしていたという。怪談は自分でするものではないと長らく封印していたようであるが、2010年には実話怪談として書籍も出版、「幽霊は怖いものばかりではない」ということから独自の怪談を発表しているようだ。

爆笑王と称された父のイメージもあってか意外な能力とも思えるが、彼の兄が襲名した「林家正蔵」が、その初代においては林家の始祖かつ怪談噺の元祖とも言われ、「怪談の正蔵」の異名を取ったということを鑑みると、なんとも因果なものであるとも言える。

【参考記事・文献】
林家一平の怖い話『侍と龍』
https://nazolog.com/blog-entry-4213.html
林家三平(2代目)
https://x.gd/xZzOm
「幽霊って怖くないんです」…林家三平
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/f-et-tp0-20100717-654355.html

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【文 ZENMAI】

画像『林家三平の実話怪談