スピリチュアル

「不思議話3話」

とるに足らない体験を3っつお届けします。

一つ目は「黒い雨」の家出・・・

高校生の夏休み、読書感想文の課題で「黒い雨」を読まなくてはなりませんでした。

ちっとも面白くなくて、ちょっと読んでは「面白くなーい」、「暗すぎー」と悪態をつきながら本をぞんざいに扱う日々。そんなある日、不思議な夢を見ました。

手と足が生えた「黒い雨」。唐草模様の風呂敷をくくりつけた棒を担いで私の前に深々と頭を下げて「今までお世話になりました。さようなら」と去っていく夢を見ました。

不思議だなと思いましたが気にも止めず夏休みを過ごしていました。

夏休みも終盤、いよいよ感想文を書かねば、本を探したのですが見つからず、家探ししても見つかりません。

ふとあの夢を思い出し、本当に家を出て行ったんだと思いました。ちょっと悪い事をしたな、と反省した夏休みでした。

感想文は友達に本を借りてなんとか仕上げた次第です。

2つ目は透明な壁・・・

これは中学生の時の話。英語の塾に通う近道にいつも墓地を突っ切って通っていました。

いつも通り墓地を走り抜けようとした所、丁度真ん中あたりで透明な何かにぶつかりました。

どうやっても前に進まないのです。

仕方がないので道まで引き返し塾へと急ぎました。

「不逞やつだ!」とこらしめられたのでしょうか。

3つ目は修学旅行の幽霊騒動・・・

高校生の修学旅行は北海道でした。然別湖、くちびるやまの麓のホテルでの出来事です。

ホテルに入り、友達と班の違う子たちの部屋に遊びに行った時の事です。

部屋が異常に暗く(まるで真っ暗な部屋に豆球がついてるくらい)誘われたけれどどうしても入ることが出来ず、一人引き返しました。

その後、大騒ぎになったと友達から聞きました。

その部屋にいた子が何気なくふすまを開けたそこには、老婆が座っていたそうで、みんなパニックになって先生の所へ「幽霊が出たから部屋を変えて欲しい」と泣いて訴えたそうです。

先生達はなだめて部屋に帰るように言ったのですが、生徒達は譲らず仕方なくホテルの人に部屋を変えてもらうよう頼むとあっさり別の部屋に変えてもらったのでした。

やっぱり出る部屋だったのでしょうか。

きっと暗く感じたのはそのせいだったのではと思います。

以上です。

(アトラスラジオ・リスナー投稿 SIZUYOさん ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像 YUTO@PHOTOGRAPHER / photoAC