ウィルトシャーの田園地帯の緑の野原にぽつんと佇むストーンヘンジは、何千年も前のものでありながら、今なお多くの謎で人々を魅了し続けている不朽のモニュメントだ。
だが先日、驚くべき研究結果が集めている。
古代にストーンヘンジを建設した人々が、原始的な道具だけを使ってこの巨大な石をどのように、そしてなぜ長距離を移動させることができたのかは長い間議論の的となっていた。
ストーンヘンジを構成する石の中でも最大の青石は現地から125マイルほど離れたウェールズにある場所から採取されたと考えられていたが、なんと実際には更に遠く450マイル以上離れたスコットランドから運ばれていたことが明らかになった。
つまり、ストーンヘンジの巨石たちはこれまで考えられていた距離の約4倍の距離を移動しなければならなかったことになる。
あまりに長距離を移動していることから、ストーンヘンジの建造はイギリス諸島全域の人々が協力して実現させた可能性が高いことも示唆されているという。
ロンドン大学のロブ・イクサー教授は、「今回の発見は単にストーンヘンジについての考え方だけでなく新石器時代後期全体についての考え方を変えるものです。イギリス諸島全体の新石器時代の人口間の関係を完全に書き換えてしまうものとなるでしょう」と語っている。
(飯山俊樹 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
Hulki Okan TabakによるPixabayからの画像
TOCANA関連記事
ストーンヘンジの起源を覆す大発見!?建造にはイギリス諸島全土の人々が協力していたのか