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リアル演出に会場大パニック!実写ハットリくんに出演?時代劇スター・杉良太郎

杉良太郎は、日本の俳優・歌手、また篤志家として活躍する人物である。

時代劇の助演あるいは主演を広くつとめ、『水戸黄門』での初代佐々木助三郎(助さん)、『遠山の金さん』では4代目遠山金四郎を演じた。また、デビュー前の15歳からボランティア活動を始めており、以来刑務所への受刑者慰問をはじめ、阪神・淡路や東日本などの震災では救援活動を積極的に行ない、また20年以上に渡ってベトナムとの親善に勤め、現在ベトナム人の里子が200人を超える。

杉良太郎には、いくつかの仰天する豪快エピソードが知られている。彼を「親分」と慕う的場浩司によると、的場が家を新築した際に杉から新築祝いについて問われたものの遠慮していたところ、ある日、自宅へピアノが届いたのだという。急いで電話をすると杉は、的場に娘がいるからピアノでいいかと考えて送ったと笑いながら答えたそうだが、的場は妻と共に驚きを隠せなかったという。

また、ある時の舞台で切腹のシーンを行なった際、本物の短刀を使用してばっさりと切り腸と血を出しながら倒れ込んだという。実は、これは豚の贓物と血をたっぷりと入れた袋を晒しに隠し持っての彼の独自の演出だったそうだが、倒れ込んですぐに緞帳が降りたために会場は一時パニックに陥った。

芸能以外の面でも、阪神・淡路大震災では救援と慰問のためにヘリコプター2機をチャーターし駆け付け、また、東日本大震災では救援物資を載せた車両を12台手配し、自らも炊き出しを行なった。こうした慈善活動には「売名」「偽善」という心無い声がたびたび叫ばれるが、彼は炊き出し中にテレビのリポーターから聞かれ、「もちろん売名だよ」と即返答し、さらに「あなた、私がやってきたこと全部やってから、もういっぺん同じ質問をしてくれますか」と言うと相手は黙り込んでしまったという。

こうした熱い面が見られる一方で、次のようなエピソードもある。

現在の妻である演歌歌手の伍代夏子とは1999年に結婚をしたが、17歳の年の差であったのと同時に、共演した舞台を通じて以来電話のやり取りを行なった末、デートも一度もせずに電撃的に結婚したことで話題となった。

おしどり夫婦と呼ばれるほどの二人であるが、伍代によると、自宅ではずっと喋っており地方への仕事では必ず電話をしてくるほどベッタリであるという。さらに、伍代が親友である女優の高島礼子と食事する際には必ず杉が同伴しており、写真を撮る際には夫婦がピッタリくっつくという。

杉の舞台とプライベートでのギャップというのも当然あるが、仲睦まじいという次元におさまらないほどの仲であることは間違いないだろう。

因みに、杉良太郎にはある奇妙な都市伝説が一つ語られている。

それは、1966年に放送されていた実写版『忍者ハットリくん』に、彼が出演していたというものだ。現在でもたびたび物議を醸す漫画やアニメの実写版であるが、この忍者ハットリくんは1981年から放送されたアニメより以前に製作されたもので、マスクで表現されおじさん声のハットリくんの異様さに、一部では熱狂的なファンもいるのだとか。

この実写版の中に、「ケムマキくん」というハットリくんのライバル少年忍者が登場するのだが、このケムマキくんを演じたのが若き下積み時代の杉だったという都市伝説がいつのことからか語られるようになった。

しかし、実際にケムマキくんの役を演じた子役は判明しており、しかも1966年は杉も22歳というとても少年役が務まる年齢でないことは明らかだ。一説には、実写版ハットリくんのフィルムが長い間行方不明の状態となっており、その当時の雑誌編集者が想像あるいは勘違いで発表したことが発端となって広まったのではないかと言われている。

いずれにせよ、実体がつかめない奇妙な都市伝説の一つだ。

【参考記事・文献】
「もちろん売名だよ」超大物俳優の痛快すぎる福祉論
https://www.buzzfeed.com/jp/ryosukekamba/sugi4
黒柳徹子もたまげた!的場浩司が杉良太郎からもらった「新築祝い」とは
https://asajo.jp/excerpt/104094
伍代夏子の旦那は杉良太郎!夫に口が裂けても言えない『秘密』とは…
https://nobiciro.com/musician/13732/

【文 ZENMAI】

画像 ウィキペディアより引用 CC 表示 4.0