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「悪霊退散」のため霊能者に4万6000ドルを支払ったカナダ女性

カナダに住む自称霊能者が、女性に取り憑いていると主張する「悪霊」を追い払うため、女性を騙して46,000ドルもの大金を支払わせたとして訴えられている。

この事件の発端は10月、マリー・ジーンと名乗る被害者がトロントの予言者を頼ったことである。

「35年の経験を持つ霊感占星術師がどんな問題も解決できるという看板を見たので、彼に会いに行こうと電話したのです」とジーンさんは語る。

霊能者はマハ・デヴと名乗る魔術師を自称する人物で、彼女に会った直後「これまでの不運は悪霊が不吉な影響を及ぼしているためだ」と暴露。 さらに悪霊は彼女と彼女の家族の命に重大な危険をもたらすと警告し、この状況も10000ドル(約160万)という「低料金」で解決できると断言したのである。

そしてこの手の詐欺でありがちなことだが、その後も霊能者は緊急性を増す事態を彼女に告げてその度に金銭を要求、最終的にジーンさんはマハ・デヴ氏に46000ドル(約740万円)という途方もない金額を支払うことになった。

ここまででも充分に大金を支払っているのだが、マハ・デヴ氏にさらに20000ドル(約360万円)を要求されたところでジーンさんもさすがに自分が詐欺に遭っていることに気がついた。

「利用された気分で、恥ずかしい気持ちになりました。もっと賢くあるべきでした」 と彼女は語る。 彼女にとって幸いなことに、彼女が一連の行為を詐欺と訴えたことで事件は解決に動くことになった。

マハ・デヴ氏は最初は否認していたものの、翌日には彼女に連絡を取り、程なくして彼女が支払った金額がそのまま帰ってきたという。マハ・デヴ氏側も起訴の後有罪になることを恐れての対処とみられている。

u_bwnedbuxc1によるPixabayからの画像