事件

【昭和の珍事件】拾ったタバコが爆発! あの事件の影響か?

※下記は2019年2月の記事の再掲載です。

「拾ったタバコが爆発 福岡公衆電話そばから」

この奇妙な見出し記事は1977年(昭和52)年1月12日の朝日新聞に掲載されたものだ。

記事によると、1月11日午前10時半頃、福岡県某所にある自宅のコタツで暖をとっていた木材店経営者のYさんの手に持っていたタバコが突然「バーン!」と爆発する事件が発生した。

記事によるとYさんは手元にあったセブンスター一本に火をつけ、2~3服した際、鋭い爆発音がして飛び散った。警察の調べによると、このタバコはYさんの妻が1月7日の午前、駅前のタバコ店前の公衆電話横に置いてったのを拾ってきたものだった。

幸いにもYさんに怪我はなかったが、タバコのなかには葉っぱにまじり花火の火薬が混じっていたことから悪質ないたずら事件ではないかとされている。




なお、Yさんの妻が拾ったタバコは既に封が切られており20本のうち18本しか入っていなかった。なお、Yさんは11日までの4日間で16本のタバコを吸っていたが、異常はなく残り2本を吸っていた際に爆発した、という。

この福岡県のタバコ爆発事件だが、その後の続報はなく迷宮入りしてしまったと思われるが、1977年(昭和52)という時代を考えるに「青酸コーラ無差別殺人事件」(https://mnsatlas.com/?p=16093)の模倣犯ではないかと思われる。

この年の1月3日、東京都品川区の公衆電話に青酸ソーダの入った缶コーラを拾い、飲んだところ青酸中毒で死亡したというものだ。

その後も青酸コーラが入ったコーラは東京大阪など都市部に置かれ、犠牲者を出しているが、いくつかの事件は同一犯ではなく模倣犯ではないかとされている。

そのため、福岡のタバコ爆発事件も青酸コーラ事件に影響を受けた人物による犯行ではないかとされている。

(文:穂積昭雪 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

efesによるPixabayからの画像