5月31日、漫画家の西原理恵子氏と美容外科医の高須克弥氏の共著『ダーリンは70歳 高須帝国の逆襲』が5月25日の発売からわずか5日で回収・絶版となり話題を呼んでいる。
現在、絶版理由は明らかにされていないが、高須氏のブログによると担当編集者から「『高須帝国の逆襲』に不適切な表現があり大変なことになっている」と緊急連絡があり、編集者と出版社の幹部が名古屋にいる高須氏のもとへ急行。その場で話し合いが持たれ、「市場に出回っている書籍を回収する。書き直しをお願いしたい」と頼むが、高須氏は受け入れを拒否しその場で絶版が決まった。
現在、ネットオークションでは『高須帝国の逆襲』の値段が高騰しており、およそ2~3倍の値段で取引がされている。
問題になった箇所は公式な発表はないが、一部では「何か差別的ととれる表現があったのではないか」とされている。
高須氏の経営する高須クリニックは年収50億以上とされており、自身の全身に施した医療行為は300~400回以上。71歳とは思えない若々しい肉体を維持している。
また僧侶として慈善活動を行う一方、秘密結社「フリーメイソン」のメンバーであり、その伝説はあまりに現実離れしていることでも有名だ。
『高須帝国の逆襲』では高須医院長の幼少期から現在までの半生記が描かれているといい、発売前から西原ファン・高須ファンから注目を集めていただけに手に入れられなかった人は非常に残念がっているという。
また、今回の絶版による損害も計り知れなく、出版社は1億円かけての広告費はすべて無駄になり、また回収となったために印税なども著者に支払われることはないと思われる。
現在、本は市場に出回ってなく、一部の書店では「在庫があっても売り出せない」という状況が続いているといい書店は対応に追われているが、一部では高須氏がフリーメイソンのメンバーであることから「陰謀論」めいた仮説も出てくるなど今後も騒ぎは終結しそうにない。
(文:望月歌寿彦 ミステリーニュースステーション・ATLAS編集部)