スピリチュアル

「病室のベッドを取り囲む七人の黒い人」

体験談として成立するのかわかりませんが・・・

昨年6月に父が病気で亡くなったんですが、もともと30年ほど前から同じ病気で入退院を繰り返し、十数年前には危篤状態でICUにも入り、医師からも「もう助からない」とも言われたこともある程の、とにかくいつ死んでもおかしくないと言われていた父でした。

30年前から昨年亡くなるまでの間に4回ほど、医師からの死の宣告を聞きました。

ですが、その度に父の容態は退院出来るまでに回復。もちろん長い年月とともに老いという体力の衰えはありました。少しずつですが、確実に病気は悪化していました。

でも死なない。

それが父だったので、昨年1月に肺炎で入院した時も、心配はしましたが、いつものようにまた帰ってくると思っていました。2月、3月と入退も長引き、持病の病気までも更に悪くなり、今回はさすがにダメかもしれないなぁ、と思うようになりました。

ただ、ICUの時のこともあり、もう助からないかもしれないけど「今ではない」と漠然と思っていました。1年とかもう少し先。もしかしたらもっと先かも。

今ではない、と。

そう思っていたある夜に私は夢を見ました。




父が可愛がっていた野良猫が走っていて、なぜか私はその猫を追いかけていました。そのときの私は地面に足をつけた感覚はなく、浮いたままのような飛んでるような感じで猫を追いかけていました。

建物の中の廊下を走る猫を追いかけていたら、急に猫が右にある部屋に入ったので私もそのまま入りました。

入ったその部屋はベッドがあり、そのベッドを囲むように全身黒い人が7人程、立っていました。部屋に入った途端に空間が変わり、例えるならロードオブザリングの主人公が指輪をはめた時に見た世界のような、ノイズのような視界が広がりました。音も何か篭ったような音がしていました。

ベッドに寝てたのは誰かはわかりませんでしたが、それを見た時なぜか「あぁ、お父さんはもうダメだ、、」と思いました。

その瞬間に目が覚めました。

時計を見ると深夜2時。

嫌な夢だと思いましたが、夢の内容を思い出したくなかったのですぐにまた横になり寝てしまいました。

それから2時間後の4時に今度は母の声で起こされました。「お父さんがもう危ないから今すぐ病院行くよ!」と。

母にすぐに来るよう病院から電話があったそうで、私たちは急いで病院に向かいましたが、着いた時には父はもう亡くなっていました。

看護師の方の話では、急に容態が悪化したそうです。

偶然見たあの夢。父の死期が近づいてたのがわかってたから都合よく見た夢なのかもしれませんが、だけども今まで見た事ない空間に引っ張られたような感覚のあの夢は、今思い出しても偶然とは思えない・・・それほど無意識が確信をした不思議な夢でした。

(アトラスラジオ・リスナー投稿 匿名さん ミステリーニュースステーションATLAS編集部)