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「いかりや長介」都市伝説!アフリカの『長さん村』、桑田佳祐へドリフ勧誘

画像『親父の遺言

ザ・ドリフターズのリーダーを務めミュージシャンやコメディアンとして活躍し、晩年は俳優としても活動していたいかりや長介。

『8時だョ!全員集合』『ドリフ大爆笑』内でのコントでグループともに全国の子どもたちから絶大な人気を獲得し、ドラマ『踊る大捜査線』での刑事和久平八郎役ではその見事な演技が好評となり、リアルタイムでドリフに馴染みのない若いファンからも高い支持を得ていた。

コント以前、コミックバンドとして活動していた頃はビートルズの前座を務めたこともあったが、それほど注目されることもなかった。だが、コントを始めたことによってその頭角を表し、当初コミックバンドとしてのドリフを全く評価していなかった立川談志も、そのコントのレベルの高さに声を唸らせ評価を一転させたという。

コントは、「綿密な台本を用意して徹底的な稽古を行なう」というスタイルを貫き、全員集合時代は、生放送本番である土曜日の2日前の木曜日に地獄の長時間会議が設けられたほどであった。だが、実際はいかりやがコントやギャグの案を出すことが殆どであり、彼が悩んでいる時間他のメンバーやスタッフは沈黙して待つことが殆どだったそうだ。

ギャラ配分など独裁的な現場掌握をしていたことで、メンバーとの対立が絶えなかったのも事実で、その仕返しとばかりにコントでは加藤茶や志村けんがいかりやに攻撃する様も見られていた。だが、後年の志村の証言によれば「受ければ許してくれた」ということであり、笑いを視聴者に提供できるのであれば体を張ろうともそれに徹するという強い姿勢があったことは間違いない。




そんないかりやには、「彼にそっくりな人たちだらけの村がアフリカにある」という都市伝説がある。彼は、1970年代に番組のロケでアフリカに行ったこと以来、趣味として毎年アフリカへ旅行するほどに魅せられた。ある部族を訪れた際には、仲間となるための儀式としてヤギの血を飲むことを強要されたが、臆することなく飲み干し歓迎を受けたという。

彼のアフリカ愛はたびたびネタにされており、かつて『なるほど・ザ・ワールド』でアフリカレポートに出演した際には、「長さん、里帰り」などと言われた。そして、内輪ネタとして言われていたのは、「アフリカに大量の愛人がいる」というものであった。

いかりや長介と言えば、コント内においてもゴリラなどと呼ばれ、また下唇を突き出した形で物真似されるほどに個性的な顔立ちをしていた。実際、アフリカの民族的な彫刻には彼の顔立ちに似たいわゆるデフォルメ彫刻が多く見られており、三重県伊勢志摩地方にあるタンザニアのマコンデ族の民芸品を集めた『マコンデ美術館』でも確認することができるという。

「アフリカに大量の愛人がいる」と言い始めたのは志村けんであると言われている。「長さん村がある」とまで発言したかについては定かではないが、いかりやが事実アフリカ通であったこと、愛人がいるというネタが広まったこと、そして彼の顔立ちと民芸品の顔が似ていること、こうした条件が重なったために、『長さん村』という都市伝説は誕生したのかもしれない。

余談だが、サザンオールスターズの桑田佳祐はかつてライブの中で「いかりや長介からドリフ加入を口説かれた」と発言したことがあったが、後年自身のラジオ番組宛にその真相を問うメールが届いた際「ない」と否定している。デビュー間もない頃に全員集合へ出演した際、元々音楽活動をしていたいかりやから「頑張れよ」と言ってもらえたことに感激し、つい盛ってしまった話であると白状した。

【参考記事・文献】
「芸能界の都市伝説」これが真相だ!<ドリフ加入をいかりや長介に口説かれた桑田佳祐>
https://www.asagei.com/excerpt/76018
いかりや長介…アフリカに「長さん村」を持つ?!

いかりや長介…アフリカに「長さん村」を持つ?!


いかりや長介の性格。ベースいかりや奏法とは。アフリカと神木隆之介。やわらぎの湯が話題
https://asuneta.com/archives/67509#toc3
アフリカに長さんの村がある!?
https://npn.co.jp/article/detail/24170108/
桑田佳祐、“ドリフに誘われた”を否定「ついつい調子に乗って…」
https://news.mynavi.jp/article/20200413-1016194/

(黒蠍けいすけ 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)