銀行のシステム不具合は稀にニュースになるが、エチオピアのある銀行が、コンピュータの不具合により4200万ドル(現在約63億円)もの大金を喪失するという事件が起きて大問題になった。
この事件は16日土曜日早朝、エチオピアの商業銀行が奇妙な技術的エラーに見舞われていることが報じられたことにより発生した。
エラーはサイバーテロによるもので、「現金引き出しの際に誰が幾ら引き出したか履歴が残らなくなる」といった噂が瞬く間に広がり、特にエチオピアの大学生らがコンピュータの不具合を利用して大金を得ようとATMに殺到。
このことから銀行は今回のはサイバー攻撃の結果ではなく、保守点検作業中の不慮の事故によるものだとの声明を発表せざるを得なかったという。
不具合が修正されるまで数時間かかったが、その間に銀行の資金4200万ドルが一気に引き出されてしまった。
同行は現在、資金を返却することを条件に、不具合を利用した人々を告発しないと約束し、引き出された資金を取り戻そうとしているという。
Commercial Bank of Ethiopia head warns 'no escape' for clients who profited from glitch https://t.co/MXiW3ztLtI
— BBC News (World) (@BBCWorld) March 20, 2024