今年は辰年なだけに、龍神信仰の神社へ初詣行かれる方も多いことだろう。
水の神様である龍神だが筆者の地元である神奈川県茅ヶ崎市には、仏教の教えを守る8体の龍神である八大龍王伝説があるそうだ！
かつての茅ヶ崎村にいた源三という若手の漁師が、美しい玉を浜辺で見つけた。なんと竜宮城から盗まれた物だったので、返しに行った礼に玉手箱を貰った。
源三は漁で嵐に遭っても、玉手箱を持ち祈ると雨風が止み助かった。玉手箱を龍王に返納すると、竜宮城から亀が2匹遣わされ漁場を長い間も守ってくれたそうだ。
浦島太郎伝説の茅ヶ崎版があることに驚いた！龍だけでなく亀も出てくるとこが、今年の甲辰年のイメージとマッチしている。
茅ヶ崎には八大龍王が祀られているスポットが7箇所もある。
湘南海岸サイクリングロード沿いのサザンCモニュメントのすぐ西側にある、赤い鳥居の内側に「八大龍王神」の石碑が小さく安置されている。他にも国道134号線沿いには、茅ヶ崎漁港の駐車場や浜須賀の砂防林の中やサザン通り（中海岸）沿いにもひっそり祀られている。
代官町にある本行寺の霊園内や小和田の熊野神社でも祀られている。熊野神社と浜須賀に祀られている石碑は、ちょうど南北に一直線上で対になるよう設置された。
烏帽子岩（姥島）でかつて祀られていた鳥居と石碑は風や波で壊れないよう、現代は南湖の住吉神社内に移設されている。南湖では豊漁になると獲れた魚を獺祭みたいに、八大龍王へ真っ先に供えていたそうだ。
筆者でも通ったり行ったことある場所がほとんどな気がするが、恥ずかしながら竜宮城や龍神伝説が地元にあったとは今年初めて知った！
「茅ヶ崎民話の会」では毎月第3土曜日に定期上演しており、今年は1月20日（土）に茅ヶ崎中央図書館第1会議室で14時から「八大龍王」の民話を上演した。
わずか10分程度の短い動画だが、茅ヶ崎市観光協会のYouTubeでも視聴可能なので是非必見！
初詣がまだな筆者も近場の八大龍王碑に、皆様にとっても御加護がある年であるよう祈らせて頂きたい。
（☆よみらいたー古都奈 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部）
参考:タウンニュース茅ヶ崎版 2024年（令和6年）元旦号No.1899
https://www.townnews.co.jp/0603/2024/01/01/713719.html
画像 KANsan / photoAC
