サブカル

「ローリング・ストーンズ」ブライアン・ジョーンズの死にまつわる都市伝説

ローリング・ストーンズは、1962年に結成されて以来、現在も第一線で活躍するロックバンドだ。結成当初から所属しているミック・ジャガーやキース・リチャードの他は、これまで様々なメンバーによる加入や脱退があったものの1度も解散することはなく、ツアーも精力的に行ない2014年までに6度来日公演を行なっている。

このローリング・ストーンズの創始者であり初代リーダーでもあったブライアン・ジョーンズは、1969年7月に27歳という若さで亡くなっている。亡くなる前の月にローリング・ストーンズを脱退していた彼は自宅のプールで溺死しているのを発見され、その原因はアルコールとドラッグによるものであると言われている。

この彼の死については、多くの噂や都市伝説が飛び交っているのである。


前述の通り、彼の死は事故によるものであると一般的にはなされているが、その一方で他殺説も囁かれている。この他殺説は当初からも囁かれており、1993年には、生前最後に会った建設業者のある人物が喧嘩の末に彼を殺害したという説も流れ、また2009年には、彼のボディーガードがプールに飛び込んで”何かをしている”という証言が遺体発見者である看護師からされたという。

彼の死はまた、「27クラブ」や「Jの呪い」といったものと共に語られることがある。「27クラブ」とは、ミュージシャンなど分野で天才と称された人物が、27歳でこの世を去ってしまうという都市伝説である。この都市伝説は、1969年から1971年にかけて、4人の著名なミュージシャンが立て続けに27歳で亡くなったことから生まれ、その後もカート・コバーンやエイミー・ワインハウスなどの著名人が27歳で亡くなるごとに注目され続けている。この「27クラブ」という言葉が生まれるきっかけとなった人物たちの一人にブライアン・ジョーンズが含まれている。

なお、27歳で亡くなったことで注目された4人の著名なミュージシャンとは、ブライアン・ジョーンズの他、ジミ・ヘンドリクス、ジャニス・ジョプリン、ジム・モリソンであり、彼らの名前に「J」が共通してついているということから、当初は「Jの呪い」とも呼ばれていた。




さらに、彼の死は予言されていたのではないかという都市伝説も存在する。1967年にリリースされた、ローリング・ストーンズの初期のアルバム『FLOWERS』(フラワーズ)は、下半分にFLOWERSの文字が置かれ、そこから植物の芽が生えたような形で、花の部分にメンバーの顔写真が描かれているジャケットとなっている。

この時、5人のメンバーが描かれていたのだが、このうちブライアン・ジョーンズの花だけに葉が付いていないのである。また、彼の芽が生えているのは「FLOWERS」の文字のER部分であり、これが救急救命室すなわちER(Emergency Room)を指しており、彼の行く末を示していたのではないかとも言われている。

ただし、27クラブの呪いについては、絶大な人気を誇った人物が陥りがちな過度なストレスといったものが影響して、偶然に同一の年齢となったという見方もある。そして予言についても、彼は発見時に既に死亡しており、結果として救急救命の対象とはなっていない。

とはいえ、これほどまでに彼の死に多くの噂がまとわりついているという事実は、非常に不気味なものであると言える。

【参考記事・文献】
27クラブ「天才はナゼか27歳で死ぬ」という都市伝説
https://kovlog.net/mystery-of-27club/#toc19
ブライアン・ジョーンズの死因はアルコールや薬による事故死?他殺説も総まとめ
https://celeby-media.net/I0002970
トミノの地獄とローリングストーンに隠された秘密
https://ameblo.jp/toshidensetsu666/entry-12292115482.html

(ナオキ・コムロ 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像 ウィキペディアより引用