庵野秀明『ウルトラマン』監督に抜擢!?配給会社の問題はクリア出来るの?

2019年3月6日、衝撃的なニュースがインターネット上を駆け巡った。
日刊大衆の報道によると『新世紀エヴァンゲリオン』『シン・ゴジラ』などの監督で知られる庵野秀明が円谷プロ制作の特撮番組『ウルトラマン』を題材した新作映画『シン・ウルトラマン』の監督に着手。今年の冬に撮影に入り、ウルトラマンに変身するハヤタ隊員にV6の岡田准一、科学特捜隊の女性メンバーには土屋太鳳が候補にあがっているという。
庵野監督といえば、2018年7月に細田守監督のアニメ映画『ミライの未来』の上映前に『新世紀エヴァンゲリオン』 の最新予告編が上映され、2020年の公開を予定していると発表されたばかりである。
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このことから、庵野監督は『シン・ウルトラマン』に着手するために劇場版『エヴァ』の公開が延期さるのでは……と噂され始めたのである。なお、他の媒体によると、ウルトラマンの版権元である円谷プロは「当社が発表したものではない」とコメントしていることから、今のところ日刊大衆が今回報じた記事に関して、信ぴょう性は極めて低いと考えられている。
また、もし仮に『シン・ウルトラマン』が制作されるにしても、『シン・ゴジラ』の時と同じような条件にはならないだろうといわれている。
それは、配給会社という大きな問題である。『シン・ゴジラ』は東宝、『エヴァ』は東宝および東映が配給し、両作品とも東宝の管理下にあったので『エヴァ』が完結しないまま『シン・ゴジラ』の制作が可能だった。しかし、『ウルトラマン』の配給は松竹が行っている。つまり『シン・ウルトラマン』が制作と公開されるとしても、配給は松竹系となるはずであることから、東宝が他社の仕事を鹿野監督に対して優先させることは考え難い。
また、庵野監督自身もあるインタビューにおいて、『シン・ゴジラ』が作れた背景には「自分がウルトラマン好きなので、ゴジラは自由に作れた」「自分にウルトラマンのオファーがあっても断ると思う」と答えていることから、『エヴァ』を完結させるまでは、仮に『ウルトラマン』を監督することになっても、そう易々とクランクインさせる事はできないはずである。
当然のことではあるが、万が一『エヴァ』を製作完了さえすれば、そう遠くない未来に庵野監督による『ウルトラマン』も観られる日が来るかもしれない。夢のような話ではあるが、果たしてこの先どうなるのか、注視していきたい。
(文:江戸前ライダー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像『ウルトラマンSTORY 0―怪獣惑星 (SPコミックス SPポケットワイド)』