シカゴのビルに誤って衝突し、これまで約1000羽の鳥が死亡した。この種の事故は最近ますます多くなっており、科学者は人工照明との関係を真剣に見直す必要があるのではないかと考えている。
シカゴのフィールド博物館によると、10月5日、ガラスパネルで作られたシカゴの大型コンベンションセンター、マコーミックプレイス・レイクサイドセンター周辺の土地から960羽余りの渡り鳥が回収された。数十種の鳥が確認されたが、その大半はヤシアメリカムシクイとキヅタアメリカムシクイだったようである。
Nearly a thousand birds dead in Chicago over 1 week's time in the fall migration past the convention center (turning out the lights wouldn't kill us?? Are we going to do better, I hope, dear Baltimore?@MayorBMScotthttps://t.co/dICUEAmlyA
— Melanie Stegman, Ph.D.🦠 @melzy.bsky.social (@MelanieAnnS) October 10, 2023
ほとんどの鳥は夜間に移動し、人工照明が夜間の移動を眩しくして、反射面やガラスの建物への衝突につながることがある。
実際、マコーミックプレイスのガラス張りの建物の照明が、渡り鳥の大量死の原因ではないかと疑われたのはこれが初めてではない。
「春と秋の渡りの季節には毎日、科学者とボランティアが日の出とともに起きて、センターの窓に飛んできた鳥を探しています」とフィールドミュージアムはX (旧Twitter) に投稿している。
「多くの渡り鳥が気候変動のために減少していることが、採集データによって証明されました。このことは、渡り鳥を助けるために街の明かりを消すよう科学者が主張することにも役立っています。光の当たる窓は鳥の方向を混乱させ、衝突を増やす恐れがあるのです」とも補足した。
マコーミックプレイスはこの問題を受け止め、現在 「専門家と相談して、当面と長期の解決策の両方について最善の選択肢を特定しています」 とInstagramに投稿している。
光害がいかに渡り鳥に脅威を与えているかを調査した新しい研究結果が、今週発表された。
科学者たちは、鳥が長い旅の途中でどこに着陸するかを示す主な指標が「人工光」であることを、気象レーダーのデータを用いて発見した。街の光が輝くビーコンのように機能しているため、渡り鳥は都市部に誘い込まれている。都市部は、人や猫、不足した食料、衝突する多くの輝く建物などの脅威に満ちた危険な場所である。
"Chicago is ranked most dangerous city for migratory birds – during both the fall and spring migrations."
Chicago's Bank of America tower has "three trees that beckon to birds from behind glass so clear it was surprising more humans didn’t hit it face-first. When BOA's Building… pic.twitter.com/z6gH88vLuI— Save Jackson Park (@Speaking4Trees) November 10, 2023
光汚染は、進行中の地球の都市化と私たちのますます拡大する開発に伴って急激に増加し続けており、人間と生態系の健康に顕著な影響を与えている。
「私たちは、光を汚染物質として考えることをあまりしませんが、実のところ光は、“汚染とは何か”という条件をすべて満たしています」と、コロラド州立大学の魚類・野生生物・保全生物学科の助教授であるカイル・ホートンは声明で述べた。
「今夜すべての明かりを消したら、明かりのせいで鳥が衝突することはないだろう。この影響は、鳥にとっては直ちにプラスに働く」 とホートンは言う。
(ZENMAI 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)