現実で同じシーンが実現される「水島新司」の野球漫画は予言書だった?!

画像『水島新司 全仕事(サンエイムック)

2022年1月10日に亡くなった漫画家水島新司(みずしましんじ)は、『野球狂の詩』『ドカベン』『あぶさん』などの野球を題材とした漫画を数多く発表したことで知られ、野球漫画の第一人者と呼ばれた。豪快なプレイと効果音の描写は迫力に満ちており、それらは野球漫画に向けた作者の情熱がいかに強いものであったかも伺い知ることができる。

彼については、自身の作品に紐づいた逸話がいくつも囁かれている。かつて、世の中の無駄知識を紹介するテレビ番組において、スウィングの絵が上手く描けると、その後の進行と無関係に(たとえアウト判定になるはずのストーリー展開であったとしても)ホームランにしてしまう、と言ったものが紹介されたこともある。このエピソードについては事実であるそうだが、これ以外にも都市伝説とされる話が囁かれている。


有名なものでは、彼は漫画と現実の区別がついていないのではないか、というものである。彼は作品内に実在の野球選手を登場させることでも知られているが、当時ソフトバンクホークスの監督をしていた王貞治と水島が雑誌の対談を行なっていた際、あぶさんの愛読者であった王が「あぶさんはまだ現役をやっているの?」と水島に聞くと、水島が「あんたどんだけあぶさんに助けられたと思ってるんだ!」と怒鳴ったというのである。

このような都市伝説は、一見すると嘲笑的なものではあるが、それだけ自身の作品を愛している証とも言えるだろう。しかし、その愛と熱意が計り知れないものであったせいであろうか、それ以上の説が近年において注目されるようになった。

それは、「水島新司の予言」とも呼ばれているものであり、彼が漫画の中で描いた事柄がのちに実現されているというのである。例えば甲子園については、『ドカベン』の中で5打席連続敬遠のシーンが1992年の夏に松井秀喜が再現されることとなり、『大甲子園』の中で163キロの剛速球を投げるシーンが2019年に佐々木朗希が記録したことで再現された。




プロ野球においても同様に、『ストッパー』で1番センターと投手を使いこなす二刀流として描かれたキャラクターの設定を、大谷翔平が「1番・投手」として実現しており、『ドカベン』プロ野球編においては西武ライオンズの渡辺久信がノーヒットノーランの完全試合を達成しているのだが、1996年に実在する同選手が本当に実現したのである。

このように、水島の漫画の中で描かれた設定や展開は、漫画であるだけに実現しない・不可能だと思われていたことでさえ次々と実現を果たしており、水島の野球漫画は「予言書」とまで呼ばれるに至っているのだ。その中には、「62歳現役」や「女性選手」といった、現在まだ実現していないものがいくつも確認されているが、いずれこれらも予言として達成される日が来るのだろうか。

【参考記事・文献】
水島新司さんを悼む。野球界の予言書「ドカベン」のプレーが現実に!
https://tnexta.com/column/4225
水島新司さんは“球界の大予言者”だった!「二刀流」ほか漫画エピソードが次々現実に
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/300083
「野球界の未来」を言い当てたこと多数…水島新司氏の漫画は“予言書”?
https://dot.asahi.com/articles/-/79713?page=1

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(ZENMAI 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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