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今も新しい説が生まれ続ける?!国民的アニメ「サザエさん」都市伝説

日本における国民的マンガ・アニメの一つとして知られる『サザエさん』。

1946年4月に夕刊フクニチにて連載が始まり、その後中止や連載などを経て朝日新聞にて1974年まで連載されていた。アニメは1969年からフジテレビ系列で放送され、2019年には主人公フグ田サザエの声優を務めてきた加藤みどりが「同一のアニメ作品のキャラクターを最も長く演じてきた声優」として、また2023年時点で「世界で最も長く放送されているテレビアニメ番組」としてギネス記録を樹立している。

日本に知らぬ人はいないであろう長寿番組であるが、長寿であるためか多くの都市伝説も生まれることとなった。

最も数が多いのは「設定」に関するものだろう。波平、マスオ、ノリスケなどのキャラクターが実は高学歴であるという説を一度は聞いたことがあるだろう。これらは原作中には発言がなされていないため根拠はないとされているが、いっときだけ公式ホームページでマスオのプロフィールに「早稲田卒」と記載されたことがあるらしく、これだけは公式という認識で良いかもしれない。

このほか、サザエとカツオが姉弟でありながら歳の差があまりに大きいということから、フネ後妻説あるいはカツオは次男でサザエの下に長男が存在していたという説もある。カツオ次男説は、戦時中という時代観を反映したものであるが、サザエさんの生きている時代は厳密には昭和ではなく基本的にリアルタイムの『現代』であるため、新聞連載当時からその時代に即した事象をネタに使用している。

こうした設定での都市伝説は、一部だけの切り抜きや(時代背景の)誤解によるものが多い。




次に「放送」そのものに関する都市伝説も多い。サザエさんのじゃんけんに勝つ方法も(煙突から出る煙の形、背景の色など)種々流布されているのはよく知られている。また、じゃんけんになる以前はピーナツを投げて食べるアニメーションが放送されていたが、真似をして死亡した子供がいるため差し替えられたというものもある(実際に死亡したという話はなく、真似したら危ないというクレームによるものだとも言われている)。

イタリアでは「イソノカツオ」が卑猥な言葉に聞こえてしまうために放送禁止されているという話に関しては、そもそもサザエさんの放送が海外に進出していないためにあり得ないという反論がある。

そして最も都市伝説として認知されているのは、やはり「サザエさんの最終回」であろう。

アニメの都市伝説において、不穏な最終回であるというのはよく聞く話であるがサザエさんにおいても例外ではない。一家が不和となって離散するというものもあるが、中でもサザエさんたちが飛行機の墜落事故に巻き込まれそれぞれが海に還っていくという話は有名だ。

この話には、元になったと考えられる話が実際にコミックで番外として存在しており、ある島へ漂流後人食い族に捕まるも機転を利かせ脱出し、結果として夢オチであったというものだという。

マンガやアニメにまつわる都市伝説は、平穏円満な話が崩壊してしまったり隠された悲しい事情がつけられたりというマイナスの事情が吹き込まれることが多い。これをある種の破壊願望の反映ではないかとする説もあるが、それと同時に実は登場人物たちが高学歴といったような意外性・ギャップを欲しているという心理も重なっているのだろう。

近年でも、サザエさんの
死を暗示しているのではないかという回が放送され話題となった。これからもサザエさんが続く限り、新しい都市伝説は増え続けていくのだろう。

【参考記事・文献】
・サザエさんの知られざる都市伝説!日本を代表する家族の秘密!【怖すぎ】
https://ciatr.jp/topics/32935
・あまり知られていないサザエさんの裏設定・都市伝説集
https://renote.net/articles/29988

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(黒蠍けいすけ 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像 京浜にけ – 美術著作物の題号:サザエさん設置場所:東急田園都市線・桜新町駅西口著作者:長谷川町子/長谷川町子美術館(旧・姉妹社), CC 表示-継承 3.0, https://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=2555786による