UFOによる人間拉致という話は世界的にも多く報告がある。しかし、それとは逆に人間によるUFO拉致という世にも珍しい事件が、この日本でかつて起こっていた。昨年2022年に50周年を迎えた「介良事件」である。
1972年8月、高知県の介良地区で、白く発光する灰皿のような形の小型UFOが地上1mほどの高さでホバリングしているのを、地元に住む中学生の少年たちが目撃した。はじめ少年たちは不気味に思い逃げ帰ったが、その後も何度かUFOを目撃したことで次第に興味を持ち始め、ついにはUFOの捕獲を試みるようになった。
ブロックを投げつけるなどの攻撃を与え、9月にとうとう地面に落下したUFOを捕獲することに成功した少年たちは、家に持ち帰りこの小型UFOの観察を始めた。
UFOの大きさを計測したところ直径18.5cm、高さ10cm、重さ1.5kg。少年たちは、ドライバーで分解を試みこじ開けようとするなど、かなり手荒い実験を次々に行なったという。
不思議なことに、撮影しようとするとシャッターが下りなかったり、フィルムが真っ黒になったりと、まともな撮影が困難であったという。
その後、UFOの脱走と少年たちの捕獲が何度か繰り返され、最後にはUFOが消えてしまい以後現れることはなかった。
幾多もの捕獲攻撃を受けながらなぜすぐに逃げ去らなかったのか、など謎の多く残る介良事件だが、驚くべきことに50周年を迎えた記念すべき年に、“事件が話題となる数日前に空から垂直に降りる光の柱が目撃されていた”ことなど、新たな情報が得られたというのだ。
少年たちの手により凌辱されたUFOというあまりにも珍奇なジャンルを確立したこの事件。人々の関心が今でも尽きることのないこの出来事が、真相にたどり着く日は果たして来るのだろうか。
(にぅま 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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