仁頃事件は、1970年代に北海道北見市の農村地帯で起こったアブダクションである。
甲府事件、介良事件と並び日本三大UFO事件として扱われることもあり、国内を代表するUFO拉致事件と言われている。
1974(昭和49)年4月6日、地元に暮らすFさん(当時28)が午前3時ごろ、野外で吠える犬の声と、自宅の扉をノックする音で目を覚ました。不審に思いながらもドアを開けると、そこには身長1mほどの小柄な宇宙人らしき集団が立っていたという。
近くの畑には、オレンジ色の光を放つ直径8mほどあるUFOが着陸しており、驚いたFさんが家の中に逃げようとしたその途端、あっという間にUFOに吸い上げられてしまった。
UFOの内部は、巨大なスクリーンや奇妙な機械などがあり、2階層で大勢の宇宙人がいたという。しばらくしてUFOが再び着陸をしようとしたその時、隙を見てFさんは脱出に成功、その後Fさんがいなくなったと騒ぎになったことで山狩りをしていた探索隊によって保護された。
Fさんによると、その宇宙人の姿は、吊り上がった目に、イカのような4本の触手のような足を持ち、青いヘルメットと思しきものにはアンテナがついていたという。この宇宙人の姿はのちに、Fさん本人によってUFOの外見・内部とともに絵で描かれている。この出来事以後、Fさんは何度か宇宙人からメッセージを受け取り、UFOに乗って月や木星を旅行したとも語る。
この出来事は、あまりにも荒唐無稽だと捉える人も多い。その一方で、Fさんが宇宙人と接触した時間と同じころに近所の女子中学生が謎の光を目撃したり、探索していた隊員がFさんを保護した直後に飛び去るUFOを目撃したり、第三者による証言が比して多いのもこの事件の特徴だ。
(にぅま 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)