こんにちは、コスケです。
高温多湿を吹き飛ばすゾンゾンする話はなかったかなぁ、と記憶を手繰りよせましたが、医療で説明がつかない話しか思い出せませんでした。
叔母が心臓手術をした時の事です。術後の状態が悪く、脈や血圧等の生体反応が低下する一方でした。もう、医療でできる事はやり尽くして手の施しようがない状態になった時に、医療関係者の方が口にしました。
「もう、できることはこれしかありません。名前を呼んであげてください。意識が戻る場合があります。お願いします」
集まった親族は、一斉に叔母の名前を口にします。ことに叔父は必死の形相で叔母を呼びます。
「美緒ちゃん!美緒ちゃん!」
どのくらい名前を呼んだでしょうか?叔母の生体反応が戻ってきて、もう大丈夫、と医師も胸を撫で下ろす状態になりました。命をとりとめた叔母は、ほどなく退院の運びになりました。
叔母は言います。
「小舟に乗って川を渡っていたら、私を呼ぶ声がして、気がついたら病室のベッドの上で横になっていた」
叔母はもう少しで三途の川を渡りきるところだったのです。
医者が三途の川の存在を肯定するのかは聞いた事はありませんが、医学的に命が尽きかけている患者にこれ以上の医療は無理な場合、名前を呼びかける事を推奨しているそうです。医学的に説明がつかないのは承知の上ですが、息を吹き返す事がままあるというのです。
叔母は有り難くも、80代の今も存命です。
私も四捨五入すれば還暦です。三途の川を渡る日も、そう遠くないと思います。奪衣婆に会って怖い思いをして三途の川を渡りきるのか、呼び戻されるのかはわかりませんが、この世に未練を残して恨みを抱いたまま三途の川の岸に立つ事のないよう、日々を送りたいと思います。
(アトラスラジオ・リスナー投稿 コスケさん ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像 ウィキペディアより引用