スピリチュアル

「アパートに現れた女の霊」

『怨念桜』『牛人間』を投稿したレンです!今回は今から16年前に体験した話を投稿します。少し長くなりますが、アトラスラジオで読んで頂けたら嬉しいです。

今から16年前私は妻と長男と、とあるアパートに住んでいました。玄関を入ってすぐ台所で左右に2つ部屋があるアパートでした。玄関から見て右の部屋が居間で左の部屋は寝室として使っていました。ある時寝室で寝ているとふと目が覚めました。

時計を見ると2時半でした。

またすぐ寝ようと目を閉じたのですが、隣の部屋の居間から物音がするのです。私は気になり、その物音に耳を澄ませました。すると明らかに人の気配がして居間を歩き回っているのです。

私は『まぁ気のせいだろう』と思い再び眠りにつきました。

朝になり夜中のことも忘れ、いつものように仕事へ行き、仕事が終わり家に帰りご飯を食べ風呂に入り就寝しました。

するとまた目が覚めました。時計を見ると昨日と同じ2時半。

『またかよ・・・』と思いながら目を閉じると居間からまた人の気配がして居間を歩き回っています。昨日と違い今度はタンスを開けたり閉めたりする音やガサガサ何かを探しているような音も聞こえてきます。

私は『泥棒か!?』と思い、居間に行こうとしたのですが、隣には妻とまだ1歳の息子が寝ています。私は『ここで泥棒を下手に刺激したら何をされるかわからない!』と思い、当時は貧乏でしたので取られる物もないと思いそのまま寝てしまいました。

朝起きて居間に行くと荒らされた形跡も何もなく、妻も何も言ってきません。やはり気のせいだろうと思い仕事に行きました。

しかし仕事中。

どうも夜のことが気になり、会社で廃材の鉄パイプを持って帰り、握る部分に滑り止めのテーピングを巻き枕元に置いて寝ることにしました。するとまたまた目が覚めました。時計を見るとやはり2時半です。

『こりゃやっぱりおかしいな』と思い聞き耳を立てました。

するとやはり居間で人の気配がして居間を歩き回る音、ガタガタゴトゴトと一昨日、昨日より音が激しく大きくなっていることがわかりました。

私は流石にやばいと思い、居間に行こうと枕元に置いた鉄パイプを持ち、寝室のドアノブに手をかけました。

しかし・・・どうしても寝室のドアを開けることができません・・・。頭の中では居間に行こうとしているのですが、身体が拒否反応をしているのか?どうしても寝室のドアノブを回すことができないのです。

その間も居間ではドッタラバッタラと何者かが暴れています。私は直感で『行ったらだめだ!』と思い、居間に行くのを諦め、布団を被り『いったいなんなんだよ!』と思いながら目を閉じてそのまま寝てしまいました。

朝になり、『夜中あれだけの物音がしたのだから居間がぐちゃぐちゃになっているだろう』と思ったのですが、居間は荒らされた形跡全くなくいつもと変わりませんでした。

『ほんとに何なんだよ・・・』と思いながら仕事に行きました。

仕事から帰り、夕飯と風呂を済ませた私は調べ物があったので台所でネットをしていました。時計をみると0時を回ったところでした。

『そろそろ寝るか』と思い台所の電気を消すため紐を引っ張りました。

1回目、外側の蛍光灯が切れます。2回目、内側の蛍光灯が切れ、オレンジの常夜灯の状態。そして3回目、オレンジの常夜灯を『カチッ』と切った瞬間でした!

私の背後から『うわあああああああー!!』となんとも言えない女の叫び声が!

私は固まり動くことができません!

『女だ!後ろに女がいる!居間で暴れてんのこいつだ!』

私は電気の紐を持ったまま数秒動くことができませんでした。深く深呼吸をして電気の紐を引っ張り台所の電気をつけ、後ろを振り返りましたが、そこには誰もいません。

私は居間に行き、テレビをつけ明るいバラエティー番組にして何とか気持ちを落ち着かせました。私は今までいろんな霊体験はありましたが、祓うことはできません。

『どうする?どうする?』と考えた結果、自分の携帯電話のメールアドレスを変え(当時はメールアドレスを自由に何回も変えることができたため)とあるオカルト掲示板にことの次第を書き込み助けを求めました!

するとすぐに九州在住の霊能者さんから返事がきたので、私はメールアドレスを元にもどして霊能者さんに教え、助けを乞いました。

すると霊能者さんは各部屋の写真を撮り写メールを送ってくれと指示。私は居間、台所、トイレ、風呂、そして寝室の写真を撮り霊能者さんに送りました。

すると霊能者さんは

『女は今玄関にいるから玄関に盛り塩をして、紙に『鬼』と6つピラミッド状になるように書いて台所に貼り、祝詞と般若心経を3日間朝夕唱えなさい。大丈夫だよ!安心して』

と指示されました。(今は祝詞は忘れてしまいました)

私はその九州の霊能者さんに指示された通りにしました。

1日目、夜中に目が覚めることなく朝まで就寝。2日目、夜中に目が覚めることなく朝まで就寝。
そして霊能者さんから指示された最後の3日目を迎えました。

朝に祝詞と般若心経を唱え、夕方仕事から帰り祝詞と般若心経を唱えました。そして就寝しました。

しかし・・・。




夜中に目が覚めました・・・時計を見るとやはり2時半・・・。

『やばい・・・とにかく何も起こりませんように!』と願い目を閉じました。しかし・・・居間から今まで聞いたことないような大きな音がしてその女の霊がヒスを起こし大暴れしているようでした。

(こんなに大きな音がしているのに妻と息子は熟睡・・・私がいきなり祝詞や般若心経を唱えているので妻も気にしてはいましたが、私は妻を怖がらせたくないため、何も伝えてませんでした。)

大暴れの音はだいたい20分くらいは続いたと思います。

するといきなり何もなかったように『シーン』となり、音がやみました。私は『音がやんだな・・・たぶんこれであの女は出て行ったのかな??』と思い怖かったですが、寝ることにしました。

しかし・・・。

私は左に寝ていて真ん中に息子、妻が右と川の字に寝ていたのですが、いきなり私の左足の踵が敷布団に沈むのです・・・。

そう・・・私の左に足横にあの女が立っていたのです・・・。女が敷布団を踏んでいるため私の踵が沈むのです・・・。私は目を閉じ!『勘弁してくれ!勘弁してくれ!』と願うことしかできませんでした。

敷布団を踏まれている感覚がなくなり、私は『助かった・・・』と思い、目を開けました。すると居間から『ガラガラ!ガッシャーン!』とガロン缶を思い切り蹴飛ばしたようなものすごい音がしてその後は静寂に包まれました。

私はあの女の霊が最後に『悔しさ』をぶつけるためにあの音をだしたのだと思ってます。

それからは夜中に目が覚めること、居間での人の気配や音もなくなり、平和な日々が続きました。因みに私の仕事の都合で2ヶ月後私たち一家は県内の別のアパートに引っ越しました。

今ではそのアパートは開発のために取り壊され現在はありません。結局あの女の霊は何がしたかったのかは謎です。あと、九州の霊能者さんあの時はありがとうございました!

これが私が16年前に体験した話になります。

(アトラスラジオ・リスナー投稿 レンさん ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©カズキヒロ / PAKUTASO