インドのある若い女性が、近隣の村に住む彼氏と密会するために村の電力を何度も切断していたことが発覚し、地域社会が大騒ぎになっている。
このとんでもないラブストーリーは、今月初めにインドのベティア村の住民が毎晩のように停電に悩まされるようになったことから始まったという。
地元の電力会社はこの停電を説明できるような技術的問題を発見できず、やがて停電のうちに泥棒やその他の悪事を働く人々が出てくるようになった。このような状況から、何人かの住民が中心となって自警団を結成。地域社会を見守り、謎の停電の真相を突き止めるために動き出すこととなった。
が、停電の謎はあっけなく解けることとなる。
村のクマリという若い女性がボーイフレンドと会っているところを自警団が偶然発見、彼女が敵対関係にある村に住む若い男性との会瀬を隠すために電気を切り続けていたことを告白したのである。
クマリは昨年、インドのある電気技師が暗闇に紛れて恋人と密会するために村の電気を切ったという事件からヒントを得て実行に移したと語っている。
ともあれ、彼女の所業に対し怒ったベティア住民の一団が、彼女のボーイフレンドに因縁をつけ、ボーイフレンドが仲間を引き連れて村に戻って喧嘩を再開する一幕があったものの、幸いなことにこの奇妙な恋物語はハッピーエンドで終わった。
どちらの村も単に「2人が結婚すれば事態は解決する」という結論に達し、その後2人は近くの寺院で挙式したという。この婚礼が村の対立に終止符を打つかどうかは、時間が解決してくれるだろうと地元の人々は考えているようだ。
(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)