イリノイ州のある都市が、1973年に何度も目撃されたビッグフットの巨大な像を建造、除幕式を行うという。地元メディアの報道によると、今回建造されたのは「ビッグ・マディー・モンスター」とも呼ばれるビッグフットを模した高さ約2.7メートルのブロンズ像。除幕式はこのビッグフットが50年前に目撃された日と同じ日に執り行われた。
1973年、マーフィスボロの住民がビッグフットらしき毛むくじゃらの巨大な生物を目撃。証言はいずれも非常に説得力があったため、地元警察が地域を不安に陥れたビッグフットの捜索を開始するまでになった。当時、アメリカ全土で注目されるほどの騒動になったようだが、残念なことに組織的な捜索は失敗に終わり、次第に目撃証言も減ってその年の暮れには騒動は終息した。
しかし、このビッグフットは「ビッグ・マディー・モンスター」と呼ばれ、地元で語りぐさとなった。ちなみに、この時にマーフィスボロ警察が調査した際の資料を元に今回のビッグフット像が造られたという。
地元住民やUMA研究家、UMA愛好家はビッグ・マディー・モンスターを語り継いでいたようだが、マーフィスボロ市はあまりこの怪物騒動を大きく扱いたくはなかったようだ。しかし、近年になって当時のビッグフット騒動に関するドキュメンタリー作品が公開され、事件そのものが再び注目を浴びるようになってからは、市もこの怪物を受け入れるようになったと伝えられている。
今回のイベントでウィル・スティーブンス市長は地元テレビ局の取材に対して「私たちはメトロポリスとスーパーマン、チェスターとポパイ等、キャラクターから生まれるマーケティングや地域社会とのつながりを考えています。だから今回の映画もマーフィスボロに利益を産み出してくれると考えています」と語っている。
確かにビッグフットやUMAの伝説を打ち出している地域は観光産業で成功しているところが多く、マーフィスボロ市もこのビッグフット像が観光客の目を引くアトラクションのような役割を果たすことを期待しているそうだ。
(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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