スピリチュアル

「 カナダでオバケ退治! ! その以外な方法とは? 」

カナダ在住のすーです。

それは 20年以上前、私がロッキー山脈の麓(ふもと)の町に住んでいた時、アンモナイトの化石から作られた、「アンモらイト」と言う宝石を、 ガッツン! ガッツン! 日本人観光客に売りさばいていた時のお話です。

そのお店には、社員寮が有りました。今で言うシェアハウスで、一軒屋を社員寮にしていました。

一階がリビングルームとキッチンで、2階に3つの寝室、地下のベースメントにも 3つ寝室が有りました。私が入居する時は、 ベースメントの寝室しか 空いていなかったので、仕方無く、 その一室に入室する事になりました。

ある日 町で、以前 私と同じお店で働いてた、日本人女性のMさんに会いました。Mさんは、

「そう言えばさぁ、すーさんの働いているお店に以前 居た時、社員寮に住んで居たんだけど、あの寮 、出たんだよね … 」

「えっ!? 出るって?!」

「白人の おじさんの幽霊が。今まで、何人もの人が見ていて、出て来ると、『こんな所に 居ないで、バンクーバーに行け~ 』って言うんだって」

私は驚いて、寮内の 何処に出るかを聞きましたところ、

「 ベースメントに。でも、たちの悪い幽霊じゃないみたいよ」

「えー!! 私の寝室、ベースメントに有るよぉ、そこに幽霊が出るのぉ?!!」

Mさんが つづけて言うには、

「でもね、その時 韓国人のKさんと言う、日本語も英語も上手な人が働いていて、その寮に入居して、幽霊話を聞いた時に、『そんな おじさんのオバケなんて 怖くない! 私が退治してあげる !!』と 凄い剣幕で 息巻いていて、ある日 一人で、ベースメントに行って、 何やら していてみたい。長時間 お経のような物を唱えて」

私は、素人が幽霊退治などをして、大丈夫なのかな? 宗教も違うだろうし・・・と、思いました。




その話を聞いた時、私がその寮に住んで、既に 数週間経っていました。ですが、私自身は、幽霊なんて 見ていませんし、他のベースメントの住人である、伸びかけパンチパーマの元女性海上自衛隊員のSやん、「うん、うん、そうなの・・・」とは言うけれど、全く人の話を聞いていない、元ザギン(銀座)ホステスの Nちゃん達も、何も幽霊について 言っていませんでした。

ですので 私は、Kさんの除霊のお陰で、本当に 出なくなったのかな?! と、思いました。

それから 数週間たっても、白人おじさんの幽霊を見た人はいませんでした。ですが、私の寝室に、30センチ位のムカデが2匹出て来て、違う恐怖におののきました。

その頃 私は、 仕事が休みの日、友達数人と一緒にレンターカーを借りて、よくドライブに行っていました。ある日のドライブの、帰り道に友達が、

「途中の小さい村に、友人が住んで居るから会いに行こう」と、みんなの共通の友人である人に会いに、ドライブの帰り道に 小さな村に立ち寄りました。

急に押しかけたにもかかわらず、運良く 友人は在宅で、家をシェアしている方々を、私達に紹介してくれました。そのシェアメイトの一人を 紹介してくれた時、

「こちらの方は、韓国出身のKさん。以前は すーさんが働いていた店に 居たんですよ」

それを聞いて私は、もしかして? と思い、

「以前 働いていた時、社員寮に住んでいましたか?」

と尋ねましたら、住んで居たとの事。更に私は、

「以前 ベースメントに現れた幽霊を除霊してくださったのはKさんですか? 」

と聞いたところ、やはり あのオバケ退治のKさんでした。どのようにして、除霊したかと聞いてみましたら・・・

「オバケ退治する前に、キムチをいっぱい食べて 、心身共にパワーを貯めて、信仰している仏教のお題目を 沢山唱えました。その時、『こんな所に居ないで、安らかに成仏しなさい 』と、心の中で祈りました」

と、言っていました。

私は、

「 ベースメントに住んで居ますが、幽霊を見た事はありませんし、他の住人も、何も言っていません。みんなで楽しく 住んでいます」

と、Kさんに伝えて御礼を言いました。

Kさんも、

「良かったですね」

と言って、嬉しそうに笑っていました。

(アトラスラジオ・リスナー投稿 カナダ在住のすーさん ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

Tobias ReinschによるPixabayからの画像