とんでも事件

コロッセオに落書きした輩、イタリア当局に身元特定された後に弁解するも大炎上

先日、世界遺産でもあるイタリアはローマの古代闘技場の遺跡コロッセオにて、壁に刻まれる形でいたずら書きがなされるという事件があった。

いたずら書きは壁に「Ivan + Haley 23」と彫り込んだもので、観光客のライアン・ルッツ氏が刻み込む様子を撮影していたこともあり、この動画はイタリア政府関係者を憤慨させ、多くの人が犯人探しに躍起になった。

そして6月末、イタリア当局は数日間の捜査の結果、イギリスからイタリアを訪れていたイワン・ディミトロフという男が犯人であることを特定したという。残念ながら、特定されたときにはディミトロフ容疑者はすでにイギリスのブリストル市にある自宅に帰ってしまっていたという。




ともあれイタリア当局は、ディミトロフ容疑者については現在更なる調査中であり、1万5000ドルの罰金と5年以下の懲役に処される可能性があると伝えている。一方ディミトロフ容疑者は、ローマ市長と “イタリア人と全世界の人々へ “と題した手紙を書き、”全人類の遺産である財産 “を傷つけたことをかなり反省している文章を明らかにしたものの、その文面のせいで更に炎上する結果となっている。

ディミトロフ容疑者は”犯した行為の重大さ “を理解したと認めたものの「残念なことが起こって初めてこの遺跡の古さを知った、深い恥ずかしさとともにある」 と主張。世界的に有名な古代遺跡に自分の名前を書き込んだ時点では、その遺跡の重要性をまったく理解していなかったという彼の主張は、イタリア政府関係者やメディア関係者の怒りをかえって煽ることになったのだ。

ディミトロフ容疑者の謝罪は誠意あるものだったかもしれないが、彼が今直面している法的処罰を避けるという点では逆効果だったのではないだろうか。

(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

Sung Rae KimによるPixabayからの画像