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「伝説の封印ホラー映画」、遂にソフト化!テレビ版声優が相次ぎ訃報…





伝説的なホラー映画に『シェラ・デ・コブレの幽霊』(原題:The Ghost of Sierra de Cobre、別題:The Haunted 監督:ジョセフ・ステファノ)という作品がある。

本作は1964年にアメリカ合衆国で公開予定だったが、試写の段階で(当時にしては)恐ろしい映像描写が続くことで、この映画を観て、体調を悪化させる者が続出。以後、影響を考慮してお蔵入りが決定して以来、正式な形では一度も上映されていないという、いわゆるいわくつきの作品である。




なお、本作『シェラ・デ・コブレの幽霊』は劇場未公開作品ながら製作費を回収する目的で海外へ輸出され、日本でも1967年にNETテレビ(現テレビ朝日)で一度きりではあるがテレビ放映された実績がある。ほかにも、現存が確認されているフィルム2本のうち1本は日本人のある映画評論家が所有していて、日本にも何かと縁の深いホラー映画である。

そんな『シェラ・デ・コブレの幽霊』だが、またしても日本との「強い縁」を感じさせる出来事が発生した。

『シェラ・デ・コブレの幽霊』は日本では発売されていないが、実は2018年10月16日にアメリカで初のソフト化として、DVDとブルーレイの発売が開始していた(輸入ショップを経由すれば日本でも手に入れることができる)。




なお、前述の1967年にNETテレビでのテレビ放送版は、吹き替え版が製作されており、声優陣は俳優の穂積隆信および田中信夫が担当していた。

穂積が今年10月19日に亡くなったほか、田中も穂積の死亡の2日前、10月17日に亡くなっている。これらのことは偶然にも、アメリカで『シェラ・デ・コブレの幽霊』のブルーレイが発売された直後に二人は亡くなっているのだ。

両氏の訃報と『シェラ・デ・コブレの幽霊』ソフト化は直接の関係はないはずだが、いわくつきの映画だけに、この奇妙なシンクロ現象に注目しているオカルトファンは数多いという。

(文:アリナックス城井 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像『The Ghost of Sierra de Cobre