『週刊朝日』で『機動戦士ガンダム』のキャラクター「シャア・アズナブル」「ガルマ・ザビ」が表紙を飾り話題になった。
これは、映画作品『機動戦士ガンダム THE ORIGIN3 暁の蜂起』の公開にあわせたもので、キャラクターデザインを担当した安彦良和氏書き下ろしの表紙となっている。
さて、『機動戦士ガンダム』の名キャラクター「シャア・アズナブル」は、実在した軍人がモデルという都市伝説がある。
第一次世界大戦時に活躍したドイツ軍のパイロット、マンフレート・フォン・リヒトホーフェンという人物がモデルといわれる。
シャア・アズナブルは「赤い彗星」の異名をとるパイロットだが、リヒトホーフェンは「赤い悪魔」「レッド・バロン(赤い伯爵)」と呼ばれ恐れられていた。「赤い悪魔」の由来は愛機をすべて赤い色で塗っており、当時のドイツではエースパイロットとして英雄視されていた。
リヒトホーフェンは名家の出身、イケメン、プライドが異様に高いというシャア・アズナブルの特色と合致しており、明確な元ネタとは明言されていないもの、モデルの一人だったのは間違いない。
また、ザクやズゴック、ゲルググなどシャア専用モビルスーツは「赤い彗星」を名乗るものの、アニメで見る限り全身はピンク色で、ブームの頃は「タラコ色の彗星」と揶揄されることもあった。
これは制作会社に大量のピンク色の絵具が余っていて、ピンク色を都合よく消費するためだったといわれているが、真相は不明である。
文:江戸前ライダー