『体重が増えた理由』
この話は私の父親が学生時代に友人から聞いた話です。
部活の合宿に参加した時のこと、合宿所のご飯がバイキング形式で、料理も美味しかったので多くの部員は毎日お腹いっぱい、たらふく食べたそうです。
父の友人が、ある日、体重計で計ってみると、なんと4キロも増加。そんなことないだろう、と何回計ってみても、体重計の針は4キロ増加をさしています。
そんなこともあり仲間とワイワイ騒いでいると、不意に部員の1人が「おい、そいつ誰だよ」と言ってきたそうです。その部員は「幼稚園児くらいの子が肩の上に、肩車をするようにに乗っている」と続けて言ったそうです。
一気に騒然となった部員たちのあまりの騒ぎに対し、業を煮やして叱りにやってきた旅館のおじさんがひとこと。
「たまにいるんだ。座敷わらしみたいなの。線香やるから部屋にたいて寝なさい」
旅館のおじさんの言う通りに線香をたき、翌朝父の友人は体重を計ると昨日より3.6キロも減っていたといいます。
『おんなの笑い声』
私が昔、バイトしていた先の男性上司が学生時代に体験した実話です。
夏休みのある日、自分の部屋でCDラジカセで音楽を聞いていると、スピーカーから突然、女の笑い声が聞こえてきたそうです。
不気味に思い、停止ボタンを押すも曲は止まらず・・・電源コードを抜いてみるも笑い声はまったくやみません。
怖くなったため、部屋を離れて近くに住んでいた友人の家に避難したそうです。
夜になり家に戻り夕飯を食べてから自分の部屋に戻ると、いつも通り、変わらない雰囲気の自分の部屋でした。
弟が部屋に入ってきて思い思いの時を過ごしていると、急に弟が固まった表情で廊下の方向をジッと見ていることに気づきました。
弟の視線の先にある廊下に目をやると、そこには床に寝た姿勢の女が襖をあけ、顔だけを出した状態でこちらを覗いていたそうです。
(夏目夢子 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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