2015年夏、チェコとの国境に近いポーランドはワウブジフの町で地中に巨大な物体が埋まっているらしき事が調査の結果判明し、ポーランド政府に届け出られるという事があった。
大きさは約120~150メートルとかなりの規模で、第二次世界大戦中に占領していたドイツ軍の装甲列車ではないかと言われて話題になった。だが、注目を集めたのはもうひとつ大きな理由があった。
この装甲列車がナチスの大量の財宝を積んだまま隠された「黄金列車」なのではないかと考えられたのだ。
第二次世界大戦末期、敗色迫るナチスドイツは旧ソ連軍の略奪から免れるため、所持していた大量の金銀財宝や芸術品を隠したという。主に欧州で今も信じられている埋蔵金伝説のようなもので、一部は装甲列車ごと地下トンネルに隠したとされており、この列車は黄金列車と呼ばれているのだ。
そんな黄金列車はワウブジフの町の地下に網の目のように掘られた地下軍用トンネルに存在していると考えられていた。表向きは防空壕と兵器工場の建設だったが、抜け穴や財宝の保管にも使用されたようで、現代でも全容は明らかになっていない。
そんな噂の黄金列車が見つかった!?と話題になったのだ。レーダーで現場を確認したピヨトル・ジュコフスキ文化副大臣は混乱を避けるため場所を非公開にし、財宝が実際にあるかどうかの断定は避けた上で「列車が存在する確率は99%」と述べている。
なお2016年8月にアンドレアス・リヒターさんとピオトル・コペルさんの二人が発掘を開始したが、2週間たっても何も見つからなかったことで終了宣言をしていた。ただし、疑問に残るのはたった2週間の作業で何も見つからなかったといって、果たしてやめることが出来るのだろうか・・・もしかして、どこからか外圧があったのか。謎は深まるばかりである。
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(加藤文規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像©/REUTERS/YouTube