こちらはアメリカはサウスカロライナ州の防犯カメラが捉えていたライブ映像だ。夜の桟橋のようで、ベンチが並び天候が悪いのか強風が吹きあれている様子が見て取れる。
だが、動画をよく見ていくと置くにぼんやりした影が浮かび上がり、遊歩道に沿って歩いていく様子がわかるのだ。一部をズームしてみると、その灰色の影がまるで人間のような特徴を備えていることが明らかになる。二本足で長い手足を持ち、ややぎこちなく動いているように見える人影は、幽霊というより妖怪のような印象も受ける。
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この映像は、JimとBilly McClencyが自身のYouTubeチャンネルにアップロードした後、超常現象研究家によって精査されたもの。
彼らは少し前に発生したハリケーンで被害者が出ることを警告しに現れたサウスカロライナ州伝統の幽霊「グレイ・マン」ではないかと推測している。
この幽霊の話は1822年頃から始まる。伝説によると、航海から帰ってきたら恋人に結婚を申し込む事を考えて旅立った若い船乗りがいたという。だが彼は強力な嵐で海に投げ出され、溺死した。
その後彼は幽霊となり、天候が悪化するようになると人々の前に現れ、早く避難するように警告するようになったという。
実際、灰色の幽霊を見て恐れをなした人々が避難して、数日後に家に戻った時、彼らの目の前に広がっていたのは自然災害によって荒廃した町の跡だったという。それ以来、この民間伝承の幽霊は災害の前に何度も目撃されている。
そして先日、アメリカに記録的な規模のハリケーンが上陸。ノースカロライナ州は最も被害が大きいとされ、多くの人々が避難したが、やはり亡くなってしまった人も出てしまった。
この影はやはり人々に警告を出すために現れた「グレイ・マン」だったのだろうか。どちらにせよ、このような現象が撮影されるのは珍しいという。
(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像&動画 ©ghost guys go/YouTube