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北海道地震は人工地震だった!?地震で湧いたデマ、陰謀論





9月6日、北海道胆振地方中東部を震源とするM6.7の地震が発生した。北海道胆振東部地震と名付けられ、最大震度7の規模は北海道では初めてのものとなる。

今回の地震では各地で山崩れが発生したり、発電所の被災による大規模停電や、都市部での液状化現象などが報告。死者41人となっている。

さて、そんな北海道胆振東部地震では様々なデマも出てきている。後に修正されたものもあるが、停電や断水の誤情報を広めるもの、また自衛隊からの情報として数時間後に大きい地震が迫っているなどと不安を煽るようなものなどがSNSを中心に流れていた。




荒唐無稽なものの中には、この地震が政府等によって引き起こされた人工地震である、とする話もある。曰く、地震発生後に緊急地震速報が発生した、変わった地震の波形だった、震源地の側に自衛隊の基地がある、地震発生から2分後に対策本部が立ち上げられた…これらの点を総合して考えると、今回の地震は政府による人工地震であり、地下で爆発を起こすなどして発生させたものではないかというのだ。

だが、当然ながらこの話はデマにすぎない。もし爆弾などを用いたとしても、巨大な地震を起こせるほどのエネルギーはそうそう起こすことは出来ない。いずれにせよ、社会の不安と不満を今回の震災や災害に当てはめて故意に流しているものと見るのが正しいだろう。

インフラに関するデマ然り、荒唐無稽な陰謀論然り、情報が流れてきた時はその情報を拡散する前に一呼吸置き、発信元が本当に信頼できるのか確かめてからの方が良いだろう。

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(勝木孝之 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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