ファラオ達も食べていた?古代エジプトの墓から「最も古いチーズ」が出土





古代の遺跡からは、度々半分化石のようになった当時の人々の食べ物が出土することもある。先日、エジプトはサッカラの墳墓の中から「世界で最も古いチーズ」が発見されて話題になった。

問題のチーズは、メンフィスの元市長にして、パラオセティ1世とラメセス2世の治世中の高官を務めたプタヒメスの墓の中より、壊れた粘土性の瓶に入った状態で発見された。墓は紀元前13世紀に建造されたと考えられており、チーズは約3,300年の間に作られたものではないかとされている。

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イタリアのカターニア大学とエジプトのカイロ大学の研究者は、2013~14年の発掘調査の際にこのチーズを発見。壊れてしまった瓶の中に「固化した白っぽい塊」が存在するのに気付いたのだという。

7月25日付でオンラインで発表された分析科学誌掲載の研究結果によれば、瓶の近くには古代の食べ物を保存して覆うのに使われたと思われるキャンバス生地の小片も見つかったという。この布の材質から、プタヒメスの生きていた数千年前には既にこの乳製品が固体であったことが解ったという。つまり、古代の腐敗ミルクの瓶ではなく作成された乳製品であった可能性が高いのだ。

研究者は更にチーズをカットし、小さなサンプルを分析してみたという。分析の結果、チーズがボビデーミルク(ウシ、ヒツジ、ヤギまたはバッファローのミルク)に一般的に見られる5つのタンパク質を含有し、そのうち2つは牛乳由来であることが明らかになった。その結果から、研究者らはおそらく牛乳とヤギまたは羊ミルクの混合物から作られた「チーズに近い乳製品」であると結論づけた。




「このサンプルは、これまでに発見された中で最も古い固形チーズになります。もちろん、言うなればチーズのミイラなので食べることは出来ないでしょう」

さすがにミイラの呪いは存在しないだろうが、タンパク質分析によればブルセラ病の伝染性疾患を引き起こす細菌に関連するタンパク質を含んでいることも判明したため、食中毒にかかる可能性が極めて高いとして「食べない方がいい」との結論が出ているようだ。

(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©Courtesy of Enrico Greco, University of Catania, Italy

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