2017年、アメリカのミシガン州にて9歳の男の子が小川を散歩していた所、奇妙なものを踏んでしまった事に気がついた。
それは20センチほどの大きさの茶色い石のようなもので、泥を洗い流すとぎざぎざした突起が幾つか並んでいる、動物の歯のような形状をしている物体だという事が解った。少年はミシガン州立大学の動物学者に連絡を取り、確認してもらったところ既に絶滅してしまった動物マストドンの歯である事が判明したのである。
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科学者たちがミシガン州で出土したマストドンの歯を調査
マストドンは原始的な象の一種で、マンモスや現生の象の近縁種にあたる生物。アメリカではアメリカマストドンという種類が1万1000年前まで生息しており、化石が多数出土している。
他にもミシガン湖のグランド・トラバース湾でソナーを使って沈没船の探査をしていた人物が水面下12mの湖底に円形に配置された5個の岩石を発見。その表面にはマストドンの姿が刻まれており、古代の人々もマストドンの存在を知っていたことになる。
北米大陸では恐竜然り、多くの古生物の化石がよく発見され、研究されている。このマストドンについてもこれらの発見から更なる生態の解明につながっていくのかもしれない。
(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像©Heinrich Harder (1858-1935) – The Wonderful Paleo Art of Heinrich Harder